トロ "未来" 2026年5月28日

トロ
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@tontrochan
2026年5月28日
未来
読み終わりました。 五月の上旬に同タイトルの映画が公開される情報をたまたま見かけ、『告白』の湊かなえさん原作である本を読んでみたいと思い"軽い気持ち"で、手に取りました。 読むぞ読むぞとは思っていたものの、映画の予告を観ると一気読みするにはカロリーが高そうでなかなか進まなかったんですが、エピソードⅠの後半から読む手が止まらなくなりました。ページを捲る手はもちろん重かったんですが今日しかないと腹を括りました。 これは、苛烈な環境に産み落とされた子どもが悪魔のような大人に搾取される話でもあり、助けを求められず大人になったかつての子ども達の物語でもありました。助けを求めれば、避けられたかもしれない過去があり、現実に喘ぎ、次世代に残してはいけない負の連鎖を断ち切らんと大人が警鐘を鳴らすものでした。 映画の公式HPに載っていた文庫版のあとがきの抜粋にも書いていたんですが、本著の中で起きた悲劇は、決して架空でも大袈裟なことでもなく、毎日どこかで起きているかもしれない、惨たらしいまでの現実の話です。 叶うなら、子ども達が直面する不幸は全てフィクションであってほしいけれど、そうじゃないのがこの現実です。どうしたら子どもを守れるのだろう。あらゆる非業から避けられるのだろう、と考えさせられつつ、子ども自身にも声をあげてもらわないといけない。心を硬くするだけでは、心の扉を固く閉ざしたままでは、叫びは届かない。 章子や亜里沙や智恵理ちゃんのような子が近くにいるかもしれない。他者という社会は無関心で時に残酷だけれど、一人くらいは自分の社会に溶け込んでくれる、真唯子先生のような大人がいるかもしれない。 そんな『未来』を、諦めたくないと改めて思いました。泣き過ぎてまだ呼吸が苦しいんですが、この気持ちが消えない内に、映画も合わせて観たいと思います。
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