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トロ
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@tontrochan
アイコンはファルネーゼのアトラス像です。
  • 2026年9月29日
    レモンと殺人鬼
    レモンと殺人鬼
    面白かったです。いやー、そう来たか、と。 タイトルの「レモンと殺人鬼」ってそういう意味かと分かった(腑に落ちた)瞬間は唸っていました。 ミステリー小説で出てくる人間は全て容疑者と言いますが、一見強面で暴力性を隠そうともしない人間が何年も前の恩義に忠を尽くしていたり、優しくて邪気とは無縁の人間にも、恐ろしい本性が開花するのだと驚かされました。 中盤、主人公の被害者だから何をされても仕方がないという思想の短絡さが受け入れられなかったんですが、生い立ちや境遇を短絡と言うよりは当然の帰結なのかな、悲しいな、と思うことが出来ました。 それも最後の伏線に繋げるためのいい転換材料になりましたし、思いもよらない場所への着地という意味では大成功している一冊だと思いました。 くわがき先生の別の本も読んでみたいです。
    レモンと殺人鬼
  • 2026年9月19日
    サンショウウオの四十九日
    サンショウウオの四十九日
  • 2026年8月25日
    星を掬う
    星を掬う
    52ヘルツのクジラたちで息の仕方を忘れるくらい泣いた町田その子先生著書で、タイトル知ってるだけでどんな本か知らないなーと思って借りて読んでみました。 人の心に土足で入ってくる無神経な人間を描かせたらこの人の右に出る者はいないんだろうなあ、と毎回感心しています。毒親、ネグレクト、ヤングケアラー、育児放棄など社会問題に切り込んだ話のオンパレードで、読みたくないのに読む手が止まらない不思議な読書体験でした。主人公は何故こんな理不尽な目に遭っているんだろうと憤慨しながら読んでたのでストレスが溜まります。 ありのままの自分を好きになること、そんな自分を好きになってくれる誰かがいることの2点が強く印象に残りました。人間はみんな傷を抱えていて、瘡蓋になった頃に自分で剥いだのに血が流れて痛いと声を出す。でもいつかその痛みを忘れられるくらい素敵な思い出も待っているから、そう思わせてくれる一冊でした。
    星を掬う
  • 2026年8月21日
    夜空に泳ぐチョコレートグラミー
    綺麗なタイトルと表紙に惹かれて借りました。全編通して魚がプロップとして存在していて、そんな生態の魚もいるのかと楽しみながら読んでいました。 それぞれの章に登場する四人の女性はみんな誰にも言えない傷を負っていて、どこか共通点がありました。生まれ育った、忌むべき場所で生きていく苦悩、孤独、そして強さ。家族や恋人や好きな人のために自分を曲げない逞しさ。 弱いところもある、情けないところもある、でもその分だけ強いところもある。その強さを自覚して生きていく物語でした。
    夜空に泳ぐチョコレートグラミー
  • 2026年7月31日
    星を編む
    星を編む
    全編、美しいお話でした。 前作を踏襲したサイドストーリー中心なのかな、と敢えて前情報あまり入れずに読んだんですがガッツリ絡んでいて嬉しかったです。 普通の夫婦って、恋人って、親子って、同僚って、男女ってなんなんだろう。 普通じゃない呪いのような価値観に振り回されてきた登場人物達が、そこに染まろうとせず、普通に生きている。 明日は特別かもしれないし今日と似たような繰り返しかもしれない。悲しくても辛くてもお腹は空くし体が汚れたらお風呂にも入る。 そんな一文に、心に溜まっていたものを解くようにして、泣きました。いなくなってしまった好きな人を覚えていることは辛くもあり、世界との繋がりだからそれはそれで大切だけど、日常は待ってくれないから今日も懸命に生きる。そういうテーマなのかな、と私なりに考えながら読みました。 暁美さんや櫂君がそうだったように、北原先生と暁美さんの人生もある。そこから枝葉のように相関図が出来上がっていき、繋がりは保たれたまま次の世代にバトンを渡していく。 どうしても、こうでなければならない、という価値観に陥りやすいので、目からウロコな気持ちで読み進められました。 瀬戸内海の海に反射する斜陽が目に見えるような、とてもキレイな一冊でした。
    星を編む
  • 2026年6月15日
    十角館の殺人 <新装改訂版>
    多忙を極める中やっとの事で読破。初めての綾辻行人作品がデビュー作とはなかなかに感慨深いものがありました。散々どんでん返しだ、すごいミステリだと謳われていたので色んなところにアンテナを立てていましたが、なるほどそういう───。 これは今の探偵や推理物、ミステリ作品の基盤と言われてもおかしくない傑作でした。ラストは人によっては賛否が分かれるのかも、とは思いましたが、読み応えは充分でした。 過去の角島で起こった陰惨な四重奏殺人に見立てられたミステリ研究会の連続殺人事件。海を隔てた陸で静かに始動する別の探偵役の動向。 まだ未就学児の頃に刊行された一冊にこの歳になって巡り会えた事に感謝したいです。
    十角館の殺人 <新装改訂版>
  • 2026年5月29日
  • 2026年5月28日
    未来
    読み終わりました。 五月の上旬に同タイトルの映画が公開される情報をたまたま見かけ、『告白』の湊かなえさん原作である本を読んでみたいと思い"軽い気持ち"で、手に取りました。 読むぞ読むぞとは思っていたものの、映画の予告を観ると一気読みするにはカロリーが高そうでなかなか進まなかったんですが、エピソードⅠの後半から読む手が止まらなくなりました。ページを捲る手はもちろん重かったんですが今日しかないと腹を括りました。 これは、苛烈な環境に産み落とされた子どもが悪魔のような大人に搾取される話でもあり、助けを求められず大人になったかつての子ども達の物語でもありました。助けを求めれば、避けられたかもしれない過去があり、現実に喘ぎ、次世代に残してはいけない負の連鎖を断ち切らんと大人が警鐘を鳴らすものでした。 映画の公式HPに載っていた文庫版のあとがきの抜粋にも書いていたんですが、本著の中で起きた悲劇は、決して架空でも大袈裟なことでもなく、毎日どこかで起きているかもしれない、惨たらしいまでの現実の話です。 叶うなら、子ども達が直面する不幸は全てフィクションであってほしいけれど、そうじゃないのがこの現実です。どうしたら子どもを守れるのだろう。あらゆる非業から避けられるのだろう、と考えさせられつつ、子ども自身にも声をあげてもらわないといけない。心を硬くするだけでは、心の扉を固く閉ざしたままでは、叫びは届かない。 章子や亜里沙や智恵理ちゃんのような子が近くにいるかもしれない。他者という社会は無関心で時に残酷だけれど、一人くらいは自分の社会に溶け込んでくれる、真唯子先生のような大人がいるかもしれない。 そんな『未来』を、諦めたくないと改めて思いました。泣き過ぎてまだ呼吸が苦しいんですが、この気持ちが消えない内に、映画も合わせて観たいと思います。
    未来
  • 2026年5月22日
    人の財布〜高畑朋子の場合〜
    某YouTuberさんが紹介していた『 日常侵食系ホラーノベル』。あまりピンときていないながらも好奇心から借りてみました。以前読んだ知念実希人先生の『スワイプ厳禁〜』と似た雰囲気かなと思ったのですが本文記載のQRコードを読み取って読者を物語の中に誘う構成はなかなか面白かったです。本来は現物の財布と合わせて読むらしいので、本だけでは物語の謎の全てを解明出来ていないのかもしれません。 (QRコードを読み取ってからは、残念ながら上手くいかなかったのですが…) 肝心の物語については、凝ってるなあ〜と思ったのが主な感想です。何故そんな行動に出たのかや、何故この結末になったかなどはちょっと駆け足気味に感じましたが、面白かったです。 色んなタイトルで展開してるそうなので、機会があったら読んでみたいですね。
    人の財布〜高畑朋子の場合〜
  • 2026年5月19日
    お客様が不在の為お荷物を持ち帰りました。
    3ヶ月待って借りました。自分はインターフォンを鳴らされるのが苦手なんですが、玄関のドアを叩かれた事はないので、それを造像したら確かに怖いかもな、くらいのゾワゾワ感でした。めちゃくちゃ怖い訳ではなかったです。私が勝手に期待した面もありますが、B級ホラーくらいの読了感でした。 ちょっと整合性が取れないシーンとかもありましたけど、一応物語自体は全て繋がっているので、虚構が口伝や人の想いを通じて現実に侵食した、人の営みに上手く滑り込んでしまったんだな、と思うような一冊でした。
    お客様が不在の為お荷物を持ち帰りました。
  • 2026年5月15日
    お探し物は図書室まで
    なんとなく表紙に惹かれて手に取りましたが、とても素敵な本でした。 本そのものへの価値観も少し変わりました。読み終わった後に筆者の青山美智子先生が記者として勤務され、雑誌の編集をされてから執筆活動に至った、という経歴が帯に書いていたので驚いたのですが、出版社や本に対するとてつもない愛情が伝わってくるようでした。 物語は色んな岐路に立たされた、或いは行き詰まった人が誘われるように図書室に行き、司書の小町さんからその場の対処として探していた本と「自分そのものに合った本」をレファレンスしてもらい、自分なりにお勧めされた本と対話し、問題や心の瑕疵に向き合い、答えを得る、というような内容のオムニバス形式の短編集です。 『──どんな本もそうだけど、書物そのものに力があるというよりは、あなたがそういう読み方をしたっていう、そこに価値があるんだよ』 作中で一番好きな小町さんの台詞です。私も、例えば悩みを抱いていた時期に、時期を図ったように迂遠的に決断を後押しする(と解釈できるような)出来事に遭遇したことがあります。 問題を問題だと思うのも、それを対処してみようと決断するのも自分自身ですもんね。人と人の繋がりが既に社会で、自分も誰かの人生を豊かにする社会の一部だと思うと少し胸の奥がじんわりするようでした。
    お探し物は図書室まで
  • 2026年5月10日
    汝、星のごとく
    親に人生を振り回され愛を欲した男女の十五年の軌跡を描いた物語。 遠距離を経験したことがある人や、恋人との間に言い知れない溝を感じたことのある人には刺さるんではないでしょうか。お互いの深い部分にまで理解がある分、その都度の選択が正しくて空洞なことを後で省みる描写は、恋愛における男女の解像度が高過ぎて吐きそうになりました。 読み進めるごとにどんどん考え方や生き方が乖離していくのが読んでいて辛かったんですが、ラストに向けた大掛かりな寄り道だと思うと、色々考えさせられる本でした。 愚かである事は生きやすさと直結はしないけれど、理性的過ぎるのはあまりに不自由で苦しい。 この世で愛しているのはこの人しかいないような、運命としか思えない縁で結ばれたのが、作中の二人でした。 彼/彼女と結ばれるために恐ろしいまでに回り道をして掴める距離に手があれば、二人はもう二度と掴むことを躊躇わない。今まで築き上げたもの、文字通り全てを擲ってでも一緒にいたいと思える相手といるために、果たしてどこの誰に、【許される必要があるんだろう。】常に作中に、そして私の認識に影響を与えた不変の考え方です。 私たちは恋をして、愛を知って、結婚をして、子どもを授かる。至って普遍的な日常を過ごしている人がほとんどでしょう。でもそれが出来なかった人間がいたとして、落伍者だと世間から爪弾きにされたとして、だからなんだって言うんでしょう。誰も責任なんて取れやしないのに。自由と多様性を隠れ蓑にして、ゲボ吐きそうなくらいの不自由を強いる事を、この本はありありと、生々しく、美しく教えてくれました。 終盤は泣きすぎてずっと洟をすすってました。 同じ星はいつだって同じ空に瞬いている。 私が一番この世で大切にしたい人と、同じ星を見上げたいなぁと。心の底から思わせてもらいました。 ありがとうございました。
    汝、星のごとく
  • 2026年5月5日
    カンザキさん
    カンザキさん
    頭空っぽになって読める地の文とたまに入る会話劇が軽妙で面白かったです。カンザキさんが「これは白や」と言えば黒も白になるし右も左になる。理不尽な持論で詰問してくる人ってどこの世界にもいたなーと長年触れてなかった記憶の奥の秘蔵の扉を叩かれたような気分。パワハラから解放されて何年経っても記憶の中で濃厚な存在感を放つカンザキさんは、ノミ君を愛していたのか否か。絶対後者だと思うのにもしかしたら、と思わせる筆致には見事、と言う他ない。 聖書の事はよく分からないんですが、メタファーがたくさんあったのかな、と思うとちゃんと読まないとなーと思いました。煙草を吸うミドリカワさんをエドワード・ホッパーの絵画のようだと喩えるシーンのノミ君が、何故だかとても印象深かったです。あのカブトムシはどうなったのかな。配送業者の人には優しくありたいな、と思える一冊でした。
    カンザキさん
  • 2026年4月30日
    世界99 下
    世界99 下
    こんなに読むのが苦痛だった小説もなかなか無いかもしれない。 最初に抱いた所感は「上手く逃げおおせたな」でした。反転すると「あんなに安全と安寧のために世界に使われる事を避けてきたのに、やはりそちらを選ぶのか」という皮肉にも直結するんですけどね。 世界に順応している内に疲弊していき、瞬間的に他人の生活レベルや立場を品定めする。「感動」や「かわいそう」は娯楽になり、感情も表情も個体差を排除され均一化していく。 記憶はマジョリティこそが正しく画一化され、場合によっては改竄されて、都合よく切り離される。 ただ、主人公と白藤さんが見た雨の日だけは改竄されていなかったと信じたいです。空が断絶されたような世界の中で、二人の立っている位置が違っていたと記憶しているので。 終始、大仰で突飛なテーマではあったけど、日常的に声に出さないだけで今を生きる人類には主人公の動向に思い当たる節があるんじゃないかな、読みながら気付く事が多かったです。 村田先生の描く男性は、男性である事をとことん追求して煮詰めたような人しか出てこなかったので、やはりしんどかったです。 消費されて使い捨てされる人生になってしまった事が幸せなんだと思う穏やかな気持ちと、えも言われぬ喪失感でいっぱいです。私という個人の価値観が細切れにされて、バラバラになって目の届かない場所に浮遊している。 気持ち悪っ…という気分が晴れなくて心が沈んでいくようです。物語の中の言葉を借りるなら、今確実に「アップデート」しているのに、エラーが出てるような状態なんだと思います。
    世界99 下
  • 2026年4月17日
    世界99 上
    世界99 上
    血液が沸騰して脳が爆発しそうになりながらも、読むのをやめたいのに読んでしまう→気分が悪くなる→読む。みたいなローテーションで何とか上巻読破しました。 個々人が内包した世界は細胞分裂のように日々新陳代謝を繰り返し、たくさんの世界が生産されていく。それに応じて環境も交友関係も、価値観も、時には倫理観も変わる。その世界にいればその世界の「住人」になる。世界同士で落差のある価値観の中では差別や目を覆いたくなるような性産業が跋扈していて、それが当然になっている。無知が強烈な罪である世界もあれば、知ることで搾取されてしまったり心が疲弊して今までの世界で生きられなくなる。そうして適応できない人は別の世界に行く。パラレルワールドのように、似たようで少し違う、幾重にも折り重なった世界が分裂の末に増えたり消えたりする。私たちの認識で言えば、家での自分、学校や職場での自分、一人の時の自分。誰にも言えない自分、自分ですらわかっていない自分。 たくさんいる自分を意図的に意識的に使い分けて順応している。これを「演技ではなく」世界に応じて本心から心と肉体をリンクさせながら出来る人間はいないと思います。でも主人公にはそれができる。瞬時に対応できる。 そして、世界の均衡が崩れた時、どれにも属さず、世界同士の境界の合間にいて、全ての世界を俯瞰できる剥き出しの心が【世界99】ということ、らしいです。書いてて意味がわからなくなってきました。 ようこそ、世界99へ。 やっと会えたような気持ちで下巻も頑張ります
  • 2026年4月15日
    世界99 上
    世界99 上
    153Pまで読了。おぞましい寄りの気持ち悪さがずっとついて回ってくる。私は一体何を読んでいるんだろう………?みんな独自のアプローチで「世界」に媚びて生きている。安全で楽に過ごすには多少自分を変容するのも処世術の一つ…なんだけど、今の所主人公が薄気味悪くて可哀想な場面でも「この描写は女としてかなり嫌悪を抱くけれども主人公個人には何の感情移入も出来ない」状態です。 【コンビニ人間】の時も思ったけど、村田沙耶香先生の書く男性って上辺も中身も心底気持ち悪いんですよね…(批判ではないです) もうちょっと頑張ります
    世界99 上
  • 2026年4月14日
    宙ごはん
    宙ごはん
    読み終わりました。町田そのこさん著なので、またわんわん泣いちゃう話だったらどうしようかと思いましたが、深く心の奥に染み入るような、満たされたような読了感に包まれてます。優しい気持ちになるって、こういう感じなのかなーと。 物語は、育ての親である『ママ』と生みの親である『お母さん』、二人の母親がいる宙(そら)を中心とした五つの短編が収録されたストーリー。哀しくて苦しくてどうしたらいいかわからない時、無償の愛情と料理に救われた彼女と、その周辺でいたたまれない境遇にある人々を料理と愛情で救っていく…というようなお話です。女の子一人が成長すれば環境も人間関係も大きく変わるし、優しくしてくれた人が変貌してしまう話もありました。でも、これは実社会でも当たり前なんだと思います。人は永遠に今この瞬間胸にある気持ちではいられないし、ずっと同じように自分に/誰かに寄り添ってくれる訳ではない。大切なのは傷付いた心を癒す事ではなくて、明日をどう生きていくか。 作中に「『絶対自分で子どもを育てないといけない』と思わないこと」「ひとに預けてもいいのよ」「安全な場所で健康なひとにしっかり育ててもらえる方がいいじゃん」と、宙の生みの親が言う台詞かあるんですが、この人が全然母親らしくないんです。子どもより仕事優先だし、不倫相手である目上の男性との会食に宙を同行させたりする。「女」なのかもまた微妙なところで、母親然として感じる事もあれば年上の話しやすいお姉さんになったり、自分の世話も満足にできないぐうたらな人になる。でも、上記の彼女の台詞に、私は救われた気持ちになりました。 人によってはなんて無責任な言葉なんだと思うかもしれません。それでいいと思います。変わっていくものもあれば変わらない想いもある。料理を通して哀しみに向き合うことも出来るし、乾いた心に水をあげる事も出来る。どうするかなんてその人にしかわからないのだから、それでいい。正解だという母娘関係はないけど、不正解だという人間関係もない。 美味しいご飯をたくさん食べて、嫌な事にも向き合うだけの活力が得られる。そういうお話でした。
    宙ごはん
  • 2026年4月7日
    宙ごはん
    宙ごはん
  • 2026年4月6日
    世界でいちばん透きとおった物語2
    読み始める前は前作の仕掛けを知っているからこそ肩透かしを食らったらどうしようかと、不遜な気持ちで読み始めたんですが、読み終わると、なんて優しい物語なんだろう、と、長い溜め息が出ました。あの驚愕と納得の両立を今作も叩きつけてくる杉井光先生の執念に脱帽です。 今回もボロボロ泣いてしまいました。前作が本自体に仕掛けがあり「読む」ことに意味がある物理的な「透きとお」った物語だったとしたら、今作は登場人物の想いや隠された真実にフォーカスして、「書く」ことに重きを置いていて物語全体が「透きとお」っていたような…エモーショナルな位置づけだったのかな。高校卒業したばかりの燈真君が新人小説家として成熟しつつある姿には感慨深いものがありました。霧子さんとのやり取りもほっこりポイントの一つです。 「書く」ことに意味があると書きましたが、同時に執筆して世界(読者)に作品を届ける産みの苦しみや、物語を終わらせなければいけない葛藤や受け継ぐ重み等もひしひしと伝わってきました。物語は、時に親である著者を食い破ってこの世に生誕しようとしている。こと「ミステリ」に置いてはあらゆる場所に種を撒き、どれか萌芽したら、どのような形で育つのか著者自体も制御出来ないのかもしれないんだと。これだけ言葉を尽くして世の中に物語を紡いでくれるんですから、本当に作家さんには頭が上がりません。 前作を知ってる人には特に、胸を張ってお勧め出来ます。
    世界でいちばん透きとおった物語2
  • 2026年4月4日
    世界でいちばん透きとおった物語2
    図書館で予約して二ヶ月待ちました。やっと読めます
読み込み中...