
いるか貝
@dolphinseashellmonk
2026年5月29日
私立探偵マニー・ムーン
リチャード・デミング,
田口俊樹
読み終わった
@ 自宅
ハードボイルド小説の難点は、たとえ探偵が出てきても理論の積み上げによって解決へ導くと言う推理小説の骨格たる過程がすっ飛ばされがちなところ。
その点本作は違った。
登場人物こそタフなハードボイルドのテンプレそのままだが、密室殺人が出てきてしかもその密室の存在にストーリー上無理がなかったり、最後に「探偵は関係者を全員集めてさてと言い」のお約束を守る本格推理小説のテンプレも外さない。だからハードボイルド好きにも本格推理小説好きにも受け入れやすいだろう。
1本1本は独立した中編小説だが、登場人物は重複しており、全体にまとまって長編を構成していると言うつくりも良い。