
きらた
@kirata
2026年5月29日
星合う夜の失せもの探し
森谷明子
読み終わった
首都圏近郊の秋庭市にある秋葉図書館には、悩める利用者にそっと寄り添う名探偵のような司書がいる
曾祖母の残した文箱、失踪した猫など
「どこにいたの?」をテーマに描く6つの短編が収められた、秋葉図書館の四季シリーズ(少し番外編風の)3作目
その図書館は、移ろう季節とささやかな謎に彩られながらも長閑に佇んでいる──
今作は前2作と趣向が異なり、文子や能勢といった図書館司書の面々、図書館すらも、話の脇にそっと下がり、協力者的な位置関係となっています
謎を抱く人が主となり動き、その中に図書館との場所と司書が緩く絡み合う‥そんな雰囲気でしょうか?
個人的にはその後の佐由留の話が読めてホッとしました
3作目の本作、雰囲気はシリーズ中、1番好みだったと思います
秋葉図書館の初期も初期の話もあったりと、シリーズを追ってきた人なら特ににこにこ読めちゃう内容が多かった(佐由留の話もそうですね)と思いますが、前2作を知らずに読んでも問題はないかも知れません
寧ろ前2作にあった最後付近の毒がない分まろやかな気分で読める可能性が←アッ
‥とは言え、現状文庫化されてない作品(前2作は文庫化済)なので、入手困難かも?
2023年7月初版なので、そろそろ文庫化されてもおかしくないかも知れませんね
シリーズ新作もそっと期待してます


