
つつじ
@m_tsutsuji0815
2026年5月30日

読み終わった
"つまり反知性主義とは、「反・知性」主義というより「反・知性主義」なのです"
"トドロフによれば、その危険(民主主義がその内部から崩壊する危険)とは「意志力の過信」、すなわち人間の「ヒュブリス」(思い上がり)のことです"
"その意味で(=能動的で計画的な意志の発動によって国が作られたという意味で)アメリカ人ほど、国や社会のかたちを自分が描いた青写真のとおりに創り上げることのできた国民はいない。その思い上がりが反省なきポピュリズムを招き寄せるのです"
森本氏の前作『反知性主義』で書かれていたことをやっと理解できた……


つつじ
@m_tsutsuji0815
"だから、いざ21世紀に入ってアメリカ国家が相対的に沈降を始めると、彼らはどうして自分たちが負けているのかを理解できないのです。理解というより、納得ができない。負けるということを神学的に説明する論理が欠落しているからです"
"キリスト教は、4世紀にローマ帝国の公認宗教となるまで政治権力を手にすることができず、宗教的成功と世俗的成功を結びつけることができなかった。(略)この不条理を説明する論理が、先に紹介した「苦難の神義論」です。
アメリカのキリスト教には、このような経験を熟考する歴史的機会がなかったようです。その意味で、アメリカのキリスト教は逆説の福音がない。双務契約であれ、幸福の神義論であれ、さすべて順接の論理なのです"
"ちなみに、「苦難の神義論」の未発達は、イスラムにも共通しています。(略)事実、イスラムは成立当初から政治や経済や軍事で外面的な成功に恵まれてきたため、「負け」を内面的に処理する理論を成熟させる機会がありませんでした。
そのため、近代に入って啓蒙を受容しなかったイスラム世界の相対的な地位低下が始まると、それを神学的に説明することができなくなります。20世紀後半になって西洋的原理を模倣した世俗政府が失敗すると、人びとは一気に宗教復興による再逆転を願うようになりました。その意味で、アメリカとイスラムは似た者同士であり、両者は共に原理主義の生みの親と言えるかもしれません"
これが世界中で翻訳されて人口に膾炙すればISとかに走る人も減るかもしれないという一抹の期待を持っている

つつじ
@m_tsutsuji0815
"アメリカのAI研究者として有名なレイ・カーツワイルは、人工知能の飛躍的な発展に伴い、AIと人間が一体化し「ポスト・ヒューマン」が誕生すると考えています。彼の予測によれば、2029年にはAIが人間の能力を超越し、2045年にはシンギュラリティ(技術的特異点)が訪れ、ポスト・ヒューマンが誕生するというのです。
しかし宗教や哲学を学んできた者には、これはあまりに単純すぎる議論に聞こえます"
"シンギュラリティやポスト・ヒューマンという発想は、アメリカの「勝ち組」の論理ときわめて親和性が高いように思います。「有限である」という負けを認められない。身体や死を超えて、無限の命を手に入れることが、「明白な天命」だと考えているのです"
今のレオ14世とAI屋の相性が悪いの、なんかわかるしそういう時代にアメリカ出身の人が着座したことには何らかの意味があるのだろうと思う