

つつじ
@m_tsutsuji0815
- 2026年9月12日
すばらしい新世界オルダス・レナード・ハクスリ,黒原敏行読み終わった「エプシロン階級の胎児には、エプシロン的遺伝形質のみならず、エプシロン的環境も与えなければならんことがわからんのかねっ」 "確かに現在は厭わしく、現実はおぞましい──けれども、嫌悪を催すほど切実なものであるからこそ、この現在の現実はすばらしく、意義深く、この上なく大切なのだ。" "エプシロン的犠牲を払えるのはエプシロンだけ。これは当然のことで、エプシロンはそれを犠牲と考えないからだ。全然抵抗なく受け入れられる仕事だからだ。条件づけ教育がそのためのレールを敷く。エプシロンには選択の余地がない。あらかじめ運命づけられている。壜から出されたあとも壜の中にいるんだ──人を幼稚な精神状態に固着させておく目に見えない壜の中に。" "というのは、悲しみは三人が互いのことを大事な友達だと思っている証拠だからだ。三人は幸福な気分だった。" ちいかわ……?(ちいかわを何だと思ってるんだ) - 2026年9月12日
ウクライナ戦争小泉悠読み終わった"ただ、チェキノフ及びボグダノフと同様、こうした手段(PGM(精密誘導兵器)、電子戦、極超音速兵器、人工知能といった21世紀のキー軍事技術)の有効性はIPW(戦争の最初期段階)に限られるというのがガレーエフの見立てであり、それゆえに戦争の中盤以降では大量の兵力と火力が必要とされるーという点に伝統派の議論の大きな特徴がある" "今回の戦争に関して言えば、ウクライナは斬首作戦や内通者の手引きを受けたロシアの電撃侵攻というIPWに耐え抜き、空爆も抵抗意志の破壊には至らなかったため、戦争は伝統派的な古典的様相を呈するに至った。この意味ではガレーエフの予言は確かに的中しているのだが、どうにも皮肉なのは、動員能力や精神力において強さを発揮したのがむしろウクライナの側であったことだろう" - 2026年9月11日
ウクライナ戦争の200日小泉悠読み終わった"ロシアの最も致命的な点は、国土が広すぎることなんです。地球でいちばんデカい国。面積にして約一千七百十万平方キロメートルですが、これは冥王星の表面積と同じくらいなんですよ"(2章) 冥王星くらい大きければ、変な引力も変な遠心力も持つ 高橋杉雄氏(防衛研究所)との対談がおもしろかった "ロシアの軍事専門家が「やっぱりコンパクトな軍隊は幻想だった」と書いていたのを覚えていますが、もともと軍隊はある程度規模がないとダメだし、動員予備力もなければいけないし、古くてもいいから兵器を取っておかないと動員した人々も稼働させられない"(小泉) - 2026年9月9日
- 2026年9月7日
アメリカ政治の壁渡辺将人読み終わったオバマ政権を振り返り民主党再生の方策を探る本だったんですが10年前の本にもかかわらず古さを感じなかった "オバマにできなくて最も残念だったこと(=自分の属性に関することに焦点を絞って取り組むこと)は、実はオバマを選んだ時点で、一番期待してはいけないことだったともいえる" "オバマは漸進的変革の人である。急激に変えると反発を招き、本当の変革に有害であることを知っている。(略)激しい言葉やビジブルでカラフルな政治行動は短期的なインパクトしかもたらさない。目の前で激しい変革とわかることは意外に力がない" オバマ氏個人の能力には疑義もあるんですけど "しかし、オバマが拒否したものは(ダニエル・)イノウエ個人ではなかった。オバマは個人に対しての好悪で根に持つタイプではない" もうこれだけでオバマ素晴らしいという気すらする - 2026年9月5日
毒殺村 二〇世紀最大の「夫殺しカルト」ホープ・リース,広瀬恭子読み終わった"ナジレーヴの女たちが集団となった理由がこれでわかるかもしれないー女性は単に生物学的にこのような行動をとるようにできているのだ。「実際問題、女性は強迫されると遺伝的に同性(および子供)を探してつながり、ケアするようになっているー気を静め、癒す仕組みが備わっているのだ」とボールドウィンは述べている。ハイヴ、ハドル、シスターフッド、どんな名で呼ぼうとその概念は明確だ" 原題が『THE WOMEN ARE NOT FINE』なので「夫殺しカルト」というより夫殺しシスターフッドではないかと思う "ナジレーヴでは、女という大雑把なくくりでは通してもらえない。行き遅れか、妻か、夫に先立たれた女かのいずれかに分類される。(略)全員が、結婚は早ければ早いほどいいという圧力を受けて結婚していた" 河田皓史『働く人が減っていく国でこれから起きること』にもあったんですが、好きでもない相手としたくもない結婚をして欲しくもない子供を作らされていた時代に比べればずいぶん不幸の総量は減ってきていると思う - 2026年9月2日
読み終わったドカ食いダイスキマリア・テレジア(オソオスープ) ……あるのがいけない! "「守りの女帝」マリア・テレジアと、「攻めの女帝」ヴィクトリアという対照的な二人の女帝" "ヴィクトリア女王の戦いが、「攻め込む戦争」だったのに対し、女帝マリア・テレジアの戦いはあくまでも「領土死守のための戦争」だった" "生涯にわたりキリスト者として平和を希求し、ハプスブルク帝国を死守した女帝マリア・テレジア。彼女の天敵フリードリヒ二世は、彼女の死後にこう語る。「彼女はすぐれた統治者として、自らの帝国に栄誉をもたらせた。余は彼女と戦争したが、決して彼女を恨んだことはなかった" そりゃ勝ってるからな…… はともかく、マリア・テレジア、私にとっては上杉謙信枠(買いすぎ) - 2026年9月2日
心はどこまで進化したのか河田雅圭気になる読みたい - 2026年8月30日
翻訳百景 (角川新書)越前敏弥読み終わった東京創元社のM氏とか東江一紀氏に渾身の仕事を差し出してボコボコにされたいと、この期に及んでB’zの「Man of the Match」のようなことを思っている "力強い原文の翻訳をするには、それに対抗しうる強靭で豊かな日本語を訳者がつむぎ出せなくてはならない。貧弱な作品ばかり訳していては、その力はつかない。すぐれた作品に日ごろから接し、それに拮抗てまきる翻訳体力を養ってはじめて、すぐれた翻訳は可能になる" "原文を深く読みこんで考え抜くことと、日ごろからことばの豊かなストックを作っておくこと" - 2026年8月30日
なんでもわかるキリスト教大事典八木谷涼子気になる読みたい - 2026年8月30日
「ふつうの暮らし」を美学する青田麻未読み終わった"サイトウはこの状況をよしとしません。デザイナーや建築家のような日常の世界をつくるプロフェッショナルだけではなく、「ふつうの私たち」が自分で意思決定し、世界をよい場所にしていけるようにする必要があると考えます。 そこで注目されるのが、日常美学の力なのです。サイトウは、私たちが生活の質を改善するために、協働して、世界制作をしていくべきだと考えます。序章で述べた不細工な野菜を選ぶというのも、個人で取り組むことも大事ですが、社会全体がそのような野菜をよいものとして受け入れるように、感性のはたらきを変えていくことが重要なのだと考えます。" あー感性をアップデート系かあ…… - 2026年8月29日
- 2026年8月25日
談話室米澤米澤穂信読み終わった"この、体感でわかるというのは極めて危険です。知見の裏づけなく「体感でわかる」ことは、しばしば、とても大きな間違いのもとなのです。" "知るだけでは想像力に限界がある。見るだけでは、原則を見落とす危うさがある。" "作家の資質とは奇矯さにではなく常識にこそあらわれるという点で、私の中で陳舜臣とチェスタトンとは同類項を持つ。" "念のためですが私は、学者が調べ、考えて判断したことは尊重します。即席で疑問を呈するのが妥当とは思っていない。" あまり独自の道を覗き込まないようにしたいと思わせる - 2026年8月22日
アンベードカルの生涯 (光文社新書)D・キール,山際素男かつて読んだ"昏く昏く昏く、どこまでも昏く、そしてどこまでも明るい世界" "そこ(「インドにおけるカースト。その機構、起源並びに変化」)で彼はカーストの本質は同族結婚にあると述べており、恥知らずで悪魔的なマヌが法典化するずっと以前から存在していたものだといっている。そして、カーストは単独では存在しえず、複数でのみ存在するものだと結論している" "「犬や猫のようにあしらわれ、水も飲めないようなところを、どうして祖国だとか、自分の宗教だとかいえるでしょう」" "不平等がヒンズー教の基礎そのものであり、その倫理観が不可触民を全的人間として扱おうとしないのだから、止むをえない" "カーストはヒンズーを病人にしてしまっている" "カーストを守るから間違っているのではなく、カースト概念を教えこむかれらの宗教そのものが間違っているのだ。真の敵はこのカースト宗教を説くシャーストラ(ヒンズー教の聖典)なのだ" "あるものは、インドを破滅させたのはイスラムでもイギリスでもない。それはわれわれ内部にあるカーストという敵である、といい、カーストがインド社会を支配する限りインドは決して自由な国を造ることも維持することもできない" "アンベードカルがガンジズムを嫌ったのは、ガンジズムが機械を憎み、人間に大きな可能性をあたえず、経済的平等への情熱を拒否したからであった" - 2026年8月22日
変な絵雨穴かつて読んだ当時の感想が見つかったので ↓ 春岡先生が迂闊すぎる 七篠レン・ユキ・晴美同居? 晴美は何故警察を呼ばなかったのか 晴美・ユウタの跡をつけていたのは誰か 晴美の仕事はどうなったのか クレーマー女は伏線ではないのか おばあちゃん? 直美(64) 絶望とは何か 岩井はこんな見る目がなくて記者ができるのか←クマイ氏により指摘済 なぜ妻より岩田の方が熱心なのか 男か女か→男 岩井犯人説 美術教師になるようなやつは内向的だったはずだが、家族にアウトドア趣味を強いたことに意味はあるのか - 2026年8月21日
ウィーブが日本を救う 日本大好きエコノミストの経済論ノア・スミス,ノア・スミス(Noah Smith),片岡宏仁,経済学101読み終わった"経済成長は、落ちぶれる恐怖に突き動かされて維持するものではない。経済成長は、「明日が今日より良くなるように」と、喉から手が出るような思いで求めるものだ。今の日本は、心から欲するものが増えている。それは悪いことではない" これだけでこの人が好きだと言える "アメリカと違って、ことあるごとに開発を阻止するのではなく逆に開発を促進する規制・行政制度がある。ヨーロッパと違って、日本にはまだまだ成長への渇望があるし、中国と違って、日本には自由な社会がある" "ヨーロッパから派生した社会の豊かさと自由を重んじつつも、ヨーロッパから派生した文化に抑圧を感じたり飽き飽きしている人たちは、日本とそのいろんな製品に目新しさと避難場所を見出している" "「日本といえば、とにかくこういう国」と欧米人が決めてかかってしまったら、琥珀の中で固まってしまった国・文化だと日本のことを考えてしまったら、今現在の日本に提供できるものはそう多くないだろう" - 2026年8月16日
死に山ドニー・アイカー,安原和見読み終わった風と地形による超低周波によるパニック、というのが暫定的な結論なんでしょうが "しかしユーディンと同じく、半世紀にわたって作家やジャーナリストから図々しい質問──その多くは、犠牲者の個人的生活(恋人とのいさかい、嫉妬、グループ内での対立)についての根拠のない下世話な話に関するものだった──を受けつづけたとあって、ふたりはインタビューにまともに応じていなかった。" 誰が誰の女か、についてしか大衆は興味がないと思うジャーナリスト()はどこにでもいると思ったし、 電車内で歌うなよ、と思いましたが記録が残ると権力に対して不利になるから口承的にメッセージを伝達するしかなかった時代があることを知った - 2026年8月16日
- 2026年8月15日
平等についての小さな歴史トマ・ピケティ,広野和美読み終わった分析は好きなんですが解決策が「今超国家機関……?」といういつものピケティ先生だった "多元的な現実を一元的なひとつの指数で要約しようとする指標は当然のことながら、ある程度不透明にならざるを得ないからだ" "ヨーロッパ社会が強烈な階層社会でなくなったことは一度もなく、過去数十年間に、貧富の差は再び目に見えて拡大し始めた。実現した進歩は自画自賛の材料にするのではなく、次の進歩に生かすために用いるべきであるのに、あらゆる偽善や断念を正当化する口実として使われることがあまりに多い" "より広い意味で中国は、自分たちは奴隷制や植民地主義に頼ることなく苦労して工業化を成し遂げたのだと主張せずにはいられないだろう。だから、いつまでたっても傲慢だと世界中から思われている欧米諸国を前に、中国は優位に立つことができるのだ" "とくに貧困国には、世界中の多国籍企業や億万長者たちから徴収した税収の一部を受け取る権利が与えられるべきだろう。(略)手始めに、たとえば1000万ユーロを超える資産に対して2%の世界税を課すことが考えられる。それだけですでにかなりの額、つまり年間で約1兆ユーロ、世界GDPの1%になる。(略)さらに、億万長者に高い累進課税を課せば世界GDPの5%を徴収できる" 億万長者はあなたの財布じゃない - 2026年8月11日
澁澤龍彦コレクション澁澤龍彦読み終わった三浦しをん『夜の恩寵』が良かったので夢がらみの本を読んでみた 夢関連の文章で印象に残るの、ドイツ系よりフランス系だったので言語によって夢のエロスを表現することの向き不向きはあるんだろうと思う
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