糸太 "ふだんづかいの人類学 気づき..." 2026年5月31日

糸太
@itota-tboyt5
2026年5月31日
ふだんづかいの人類学 気づきと観察力を磨く19の練習
何かに似ていると思ったら、そうだ。俳句をつくる発想法である。 幾度となく入門書を開いては神妙に頷きつつ、真面目に実践しようとしないから素敵な句など思いついた試しがない。今回の読書を機に…とは思ったけれど、専用のノートをつくるという第一歩さえ、すでに億劫がってる自分がいる。 観察や分析に費やす時間があるなら、いろんな本をもっと読みたい。元も子もないが、これが正直な気持ちで、実際そう過ごしてきたものだから、「気づき」の能力は開花しないままである。 読書からだって新しい発想が生まれそうじゃないか。たしかに、そうかもしれない。でも本書で紹介されるエクササイズと大きく違うのは、知識欲を能動的に働かせているかどうかだと思う。 なにか知りたいことを見つけたら、とにかく手に届く範囲の情報を集めまくる。多ければ多いほどいい。それらが何の役に立つかなんて分からない。むしろ意味なんか見えない方がいい。続けると不意に、今まで考えもしなかった疑問が頭をよぎるかもしれない。こうなれば、しめたものだ。気がつけば探求の道のりは、自分だけのものに変わっている。ただ「見ている」のではなく、オリジナルの「見方」を獲得したとも言えるだろう。ここに来て観察は非常にクリエイティブな作業になる。あくまで他者である著者の探求をたどる読書という行為とは、異なる体験が待っていることだろう。 なにもノートを片手に出かけなくても、いまはスマホのメモ機能だってある。気負わずに言葉集めくらいから始めてみようか。 それにしても本書は、ずいぶん魅力的な本が数多く紹介されている。生物学者デヴィッド・ジョージ・ハスケルの「ミクロの森:1mの原生林が語る生命・進化・地球」はいつか読みたいなあ。ああ、やっぱり観察が縁遠くなりそう。
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