むくげ "みんな元気。" 2026年5月31日

みんな元気。
みんな元気。
舞城王太郎
久々に舞城作品を読んだ。気遣いのないほどのバイオレンスと独特な擬音が懐かしい。予想だにしない角度から始まって、どんどん現実にはあり得なさそうなことが起こっていくうちに、なんとなくちょっといい感じに物語が着地する感じも懐かしい。 存在しうる可能性の中から選択するだとか、自分の目の前からいなくなったことは死んだことと同じだとか、物語内に伝えたい一本の軸があって、その軸を表現するのに突拍子のない出来事を散りばめているようにも思われる。それがけっこう難解で自分なりに考えるのを何度も諦めかけました。 中でも『Dead for Good』がお気に入り。人は善意も悪意も両方を兼ね備えており、文章として表出するのはどちらかのみということもありうる。登場人物自身が自身をどう捉えているのかにもよるような気もした。
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