
句読点
@books_qutoten
2026年5月29日

ピーター流生き方のすすめ (岩波ジュニア新書)
ピーター・フランクル
読み終わった
数学者であり、大道芸人でもあるピーターフランクルさん。
彼の人生経験をもとに、豊かにたのしく主体的に生きるためのヒントをさまざまな角度から提示してくれる良い本。中高生くらいをメイン読者に想定して描かれていると思うけど、こういった本はもちろんすでに十分に大人になった人にとってもすばらしい本となる。自分の人生のあり方を見つめ直すきっかけになるからだ。いつから始めたって遅くない。もちろん早ければ早いほどいいに越したことはないのだが。
まだスマホが登場する前の本だけど、この時からすでにピーターさんは人々がデジタルデバイスによって自分の時間が細切れにされ、自分の人生を主体的に生きるという姿勢から遠ざかってしまうことを危惧されていた。何かする前にまず30秒時間をとって、自分がいま本当にやるべきことはこれだろうか、と考える時間を作る、という「30秒ルール」はいまも、いまだからこそ有効な方法だろう。
ほかにもさまざまな具体的なヒントがたくさん。すべてピーターさんの実体験をもとに書かれているのでとても具体的だし、実効性がある。
ピーターさんは何事にも興味関心を持って、次から次へと興味の網の目を広げていく。関連性を見つけていくこと、それが学ぶことの楽しみだという。
日本をとても好きなピーターさんだからこそ、ピーターさんが日本に住み始めてから日本の人々がどんどん余裕がなくなって楽しくなさそうに生きる人が増えてきているのをとても嘆いているのが伝わってくる。自分の国を好きになることは、じぶんの 国の悪いところに目をつぶることではなく、むしろ好きだからこそ失敗の歴史や改善点をしっかり見つめることが大事だという。


