
りなっこ
@rinakko
2026年6月1日

月にひらく襟
鳩山郁子
読み終わった
再々読。本の荷造り中にて、寄り道。
“孤独や感傷癖は完全に少女の感覚(モノ)であり、それらを持たないことで苦しむ存在こそ、少年たちなのである。少年を描こうとするとき、孤独の美化は禁物だ。”
“少年の心臓は柘榴(ざくろ)でできている。循環する真紅(ルージュ)の切子玉(きりこだま)。凍てついた白磁(ビスク)の貌(かお)、眸(ひとみ)の色は瀝青鉱、半ばひらかれた唇は紅玉(ルビイ)。彼は左手に繃帯を巻き、透徹った水で咽(のど)を潤す。” (「螺子式少年の処方(レシピ)」長野まゆみ)



