北千住🔰 "多類婚姻譚" 2026年6月1日

多類婚姻譚
多類婚姻譚
凪良ゆう
2話目の話の感想をストーリーに載せた時、既婚者の友達が見てるのを見て消した。惨めな気持ちだった。こんなふうに努力して我慢していい女であり続けても結婚すらできない自分が欠陥品なのではないかと思えてしまうことがあるのに、そういう作品に出会って苦しさを感想として出すことすらも、既婚者の人達からの「なにその苦労笑 じゃあ結婚しなきゃいいんじゃないの?」「私は婚活したり必死に相手探さなくても相手できたし」みたいな嘲笑を勝手に想像して勝手に受け取ってしまう自分がいて。惨めでストーリーを消してしまった 味わわなくていいなら味わいたくない感情。他人と結婚するためにずっと相手の機嫌をおもねりつづけてバランスをとり続けて船が沈まないようにオールを1人で漕ぎながらバランスを取って。相手は特に何もしてくれなくて。 みんなが屋根付きのスワンボートで一緒にこいで笑ってる中、人を乗せてオール1本で乗りこなさなきゃいけない苦しさ。 相手が陸に降りたらおしまい。また陸地でボートに乗ってくれる人を勧誘するところから、そこからまたおもねりが始まってバランスを必死に1人で取り続ける。これの繰り返し。 婚活でもマチアプでもそう。出会いはあると言っておきながら、出会いを継続する努力をする人はいなくて、結婚なんてゴールを見据えてくれる人なんてもっといない。 価値観、お金の感覚、容姿、言葉選び、食事のマナー。擦り合わせるものたくさんあるのにどれだって大切だけど、どうしても分かり合えないこともあるのに、ひとつでも合わないと破綻する。 何があっても破綻しない人を見つけようとすると途方もない努力が必要になる。 みんなが当たり前に手に入れている彼氏や旦那をここまでの労力をかけて見つけなければならない。 いちから、また最初から。 その苦しさをきっと私の周りの既婚者や自然な恋愛をしている人達はいっさい知らない。 私はこの痛みを知っている側で良かったと思う。知らないまま人を見下す人にならなくて良かったと思う。
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