森
@mori16
2025年3月23日

文章表現四〇〇字からのレッスン
梅田卓夫
繰り返し読んでる
実用書としてもだけど、作品集として素敵だ。講義を受けた学生達の作品は、400字で満足感ある。ストーリーというより、次々と浮かぶ情景がミュージックビデオみたいに楽しい。
講義も丁寧で分かりやすい、ゆっくりと落ち着いた雰囲気で安らぐ。完成した作品だけじゃなく、創作過程が見れる。
好きな章は、第2章ことばは自分の中にある/レッスン「最初の記憶」、第3章目とこころとことばと/レッスン「水の入ったコップ」、第8章なにか捉えられないもの/レッスン「学園の断片」
特に第2章は、コップの一部分だけデッサンすることから始まり面白い。コップを前にして、自分の感覚と心がどのように反応したかを、つぶさに観察して文章作品に仕上げていく。同じ物を見ているのに、こんなに個々の違いがあるんだと見比べられる。

