
橘海月
@amaretto319
2026年6月7日

凪の司祭
石持浅海
読み終わった
商業施設、アルバ汐留で無差別殺人が起こる。犯行はたった一人で、武器は近接の細菌兵器のみ。百代の決行を各々の分野で助けた藤間ら五人は直接犯行に関わらない、はずだった…。少しずつ歯車が狂う中、計画通りに事を進める百代とは対照的に振り回される藤間達。アルバ汐留は阿鼻叫喚に包まれる。
ミステリかと思ったらサスペンスだった。息もつかせぬ百代の犯行がノンストップアクションで描かれ、それまでどのように準備されてきたかが間章として入る。辛いのは、ごく日常を過ごす人達の描写の後に、必ず彼らが殺戮される様子が描かれること。手助けだけのはずだった彼らも、犠牲になったり大事な人を失う。
色々と突っ込みどころも多い話だが、前半はともかく後半の機動隊が導入されてからも百代を止められない描写は、さすがにそうはならないのでは?と思った。人を盾にされて発砲できないのはわかるが、軽装備で複数が飛び掛かれば抑えられるのでは?と。もしくは銃ではない距離をとれる武器で応戦するとか。
いずれにせよ、読み手を選ぶ話だった。