Sanae "イスラームからお金を考える" 2026年6月7日

Sanae
Sanae
@sanaemizushima
2026年6月7日
イスラームからお金を考える
止まらない経済格差を何とかしようと、心ある学者さんがさまざまな提唱をしているが、イスラーム経済もそのひとつ。10代向けに書かれた本でわかりやすかった。 出資する人、出資される人がいて、出資する人にも金を出す以外にも得意な分野があり、共同で仕事をする。そして儲けが出たら分け合うシステムであるというムダーラバ。 これを活かした形でイスラーム社会には無利子銀行がある。 経済危機を経て、ムスリムの多い国に無利子銀行ができ、マレーシアではムスリム以外の利用も増えているんだという。 利子を取るという意味では日本の銀行はちょっと違うけど、地元銀行や信用金庫はお金だけじゃない行き来がある。(あった、というべきか?) こういうところに活かせないものかと著者さんはおっしゃっていたが、今のNISAゴリ押しやネット銀行で手数料を抑えるというのが今の銀行の流れであるような気がする。そうじゃなくて、もっと本質的なところに戻った方が、もっと人と人がお金を介しても優しくなれる気がするなと思った。 イスラームは利己的なこと、お金儲けを否定しないところから始まり、それが徳を積むという目的達成の手段として人助けも行われる。寄付はそういった意味で自然の流れ。 最初の方に「インシャーアッラー」の説明があった。直訳すれば「神がお望みになるなら」で、外国語に訳す時には「願わくば」となる。 なので、何かお願いした時にこれを言われるとドキッとする。(あちらの人はいいですよ、くらいの感覚で使う) だから何かのトラブルでこちらの依頼に応じられなかった場合でも謝罪は期待できない。 出資する人が出資した相手がしくじった場合にも同じことが言えて、金返せ!というふうにはならないというのがとても新鮮だった。 イスラーム社会でもデジタル化の進みが急速ではあるが、お金の流れに人間らしさや温かみを感じられるようなところは忘れていない。そういうところ、真似したい。
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