
びっくりドバト
@pigeon_10810
2026年6月7日
ラブカは静かに弓を持つ
安壇美緒
読んでる
高校の頃、チェロを弾いていた過去を思い返しながら読んでいる。
同期の子が異様に上手くて、ずっと罪悪感と劣等感で肩を縮めて弾いていた。譜面を前にすると音符の黒い部分が五線譜の流れを泳いでまとまらなくて、指が動かなかった。でも同期の子とどうしても同じ舞台に立ちたくて、一生懸命だった。
高校2年、引退の冬。どうしても曲が弾けなかった。演奏会の一週間前、舞台で弾かないと決めた。
あの日からもうずっとチェロを触ってない。
難しい曲なんてやめて、のびのびと好きな曲を弾きたかったこと、そしてあの同期の子と課題曲の簡単な部分を合わせているときだけは、紛れもなく楽しかったことを思い出した。


