前の職場があった四谷三丁目や愛住町(知る人ぞ知る)に何度かスポットが当たっていて夢中で読んだ。そう、あの辺から曙橋に下っていくエリアはどこか都心とは思えない情緒や懐かしさを感じる住宅街で、なんでこんなところにエアポケットが、と不思議に思っていた。そしてそこからほど近い富久町は、100年くらい前に思想犯が処刑された東京監獄があった場所で、なるほどその地の空気を吸って働いてたのかと、妙に納得してしまった。