東京裏返し 都心・再開発編

5件の記録
- 辻井凌@nega9_clecle2025年6月12日読み終わった感想読むと街歩きがしたくなる。表面をなぞるだけじゃ、東京は、自分の住む街は、わからない。著者は特に下り道に注目している。早々歩きがちな下り道に目をこらしていくと新たな価値が発見できる。こういう本を読むと、住んでいるときにもっと東京を歩き回ればよかったと後悔してしまう。 軍都(軍隊の街)としての東京に着目している。軍事都市はいつの時代も調べるとおもしろいが、近代日本の軍都は現代の都市と地続きにあって余計に興味深い。日本全国の都市と軍隊の関係をもっと知りたくなる。 著者が街歩きで言及していた話題で、他に興味をそそられたのがプリンスホテルと堤康次郎の話だ。強引な土地の買い占めと開発で、西武のブランドを上に押し上げた彼の手法は『ミカドの肖像』や辻井喬の本で深く掘ってみたい話だ。