ここみ
@kokonano
2026年6月7日
文字渦
円城塔
読み終わった
活字ジャンキーが辿り着く無茶苦茶な境地。円城氏2作目にしてハードな選択だったと後に気づく。だって静かに始まるから気づかなかったんだよ、お前も文字にしてやろうかな本だなんて。
自分は本を借りるときにあらすじとか何も見ずに背表紙や勘だけで呼んできたやつを手に取るわけなんだけど、ちょっと後悔した。初めて後悔した。まず初めに来るのは、「ここまで出版社に殴り込みします?これ見た校正とDTP頭抱えたよね??」みたいな読書感想じゃない感想。
円城さんは屍者の帝国(伊藤計劃引継)が最初で、そこでも思ったんですが、話の筋、その筋を束ねる力、筋力、やばい。納められる構成力やばい。物質的にたとえるなら、脳筋マッチョすぎる。なのに繊細で複雑で読みやすい。つよい。あと参考書籍の選び方が秀逸というかそもそも彼自身が頭良すぎなので、ロジックがきれい。とんでもない情報量を破綻させない、投げやりせず最後まで論理を持ち上げ切る筋力、なんかそういう信頼を寄せそうになるな。すごい安心する。階層構造の整理が強いのかな?話がぶっ飛んだ、みたいな気がしない。すんごい安定的に眠ってる間に遠くまで運んでくれる寝台列車に乗っている、そんな感覚。自分で建て始めた塔を最後まで建て切る気でいて、一冊一冊が建築物、それが円城塔さんの味わい深さだなあ、とか思った。
3本目はなにを読もうか楽しみになってきた。


