tar_a_butter "潤一郎犯罪小説集" 2026年6月10日

潤一郎犯罪小説集
『日本におけるクリップン事件』実はよくわかっておりません。あとでもう一度読む。 『白昼鬼語』案外と鬼畜でない終わり方。園村のこと結構好き。 『或る罪の動機』とんでもなくアクロバティックな責任転嫁。自分はとんでもない人間なので、語り手の気持ちが分かってしまう。善人の皆様には是非このような人間への嗅覚を鋭く磨いていただきたい。 『私』途中でもしやと思ったが、本物とは。怖い。やってもいないのに疑われているであろう時の気持ちを書くのがうますぎるからこそ。 『途上』これがプロパビリティの犯罪ね!江戸川乱歩から立ち戻ってきてよかった。妻、しぶとい。 『前科者』金を貸すだとか貸さないだとかの問答をここまで長々と読ませるのがすごい。 自身が聡明であり、魂を持たぬ悪人だと自覚している人間(さらにマゾヒストでもある)を書くのが好きなんだな。ひどく邪悪。 女はファム・ファタルの気がある。全員サディズムを匂わせるというか、色気があり、とんでもない決断力を持つ。魅力的。 『黒白』だけまだ読んでいない。長そうなのでゆっくり。
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