
つつじ
@m_tsutsuji0815
2026年6月10日
技術革新と不平等の1000年史 上
ダロン・アセモグル,
サイモン・ジョンソン,
塩原通緒,
鬼澤忍
読み終わった
アセモグル、面白いんですけど「面白い読み物」という感がある
"イギリスでは社会革命が起こったとはいえ、それは現存する社会的階層制を真に打ち壊そうとするものではなかった。あくまでも体制の枠内で起こった革命であり、その変革を起こそうとする野望のおおもとは、端的に言えば財産への執念だった。人は金持ちになれば尊重してもらえるというのだ。
社会的に上昇したければ、富を得る必要がある。逆に言えば、富さえ獲得できればどこまででも上り詰められる"
脳内の萬田銀次郎が「世の中ゼニや!」と嘯いている


つつじ
@m_tsutsuji0815
レセップスの酷評っぷりが面白い
"彼(レセップス)の役割はなにが可能かを想像することであり、なにが失敗しそうかを心配することではなかった"
"こうした事態(マラリアと黄熱病)のいずれも、避けられないものではなかった。フランスやイギリスをはじめとしたヨーロッパ諸国が、熱帯地域での軍事作戦のために一世紀以上かけて築き上げた対策をパナマでも採用すれば、死亡率を一桁減らすことができたはずである。(略)レセップスは、パリ会議などの場で、こうしたリスクについてはっきりと警告されていた。ところが、中米におけるあらゆる健康被害のあらゆる報告を自分の敵対者が流した偽情報と見なすことを選んだのだ"
"(レセップス案失敗後アメリカがパナマ運河を建設することになったが)当然ながら、アメリカ人にも彼らなりの偏見があった。レセップス同様、現地の人びとにあまり関心を払わず、移民労働者に対する条件も厳しいものだった。だが、大きな違いが一つあった。レセップスが押し付けた自信過剰なビジョンがなかったおかげで、とくに本国の政治家にとって、失敗がなんらかの意味を持ったのだ"