
noko
@nokonoko
2026年6月10日

あなたがたの島へ
沢知恵
読み終わった
借りてきた
ハンセン病になった方がどんな人生を送ってきたかということよりも、そこに通い続けて、祈って、歌って、出会った人からいろいろなものを学んできた沢さんのほうにスポットがあたる内容だった。
急いで付け加えるけど、そこがよかった。
ちょうど吉本ばななさんのnoteを読んだところで、生きること、病気、老い、他者との距離、…いろんなことを考えてしまう。
↓少し書き抜き
ハンセン病療養所で生きた人たちの深い孤独を思うとき、私は人が孤独をかみしめ、それをくぐり抜けた先に到達する柔和なたたずまいに、ただただ畏敬の念を抱かずにはいられないのです。
長島愛生園に生きた歌人で、死後に発表された歌集『白猫』(改造社、1939年)がベストセラーになった明石海人は、次のようにうたっています。
深海に生きる魚族のように、自らが燃えなければ何処にも光はない
わたしが療養所で出会った人たちは、まさに自ら燃えている人たちでした。燃え方はいろいろです。私の凍てつくような孤独は、その炎に包まれて、いつしか溶けていきました。そして自ら燃える力を授けてもらったのです。
↓
「貴方がたの島へ」永瀬清子
貴方がたの島へ
私は何かを受けとりにゆくのです
いつも人々からの愛を受けとつて
精神(こころ)は着ぶくれてゐる貴方がたから
私は何かをうばひにゆくのです
さあ私に何かを下さい、病める人々よ。
私はいたヾきに来ました。
(中略)
私に喜びを下さい。
血泥(ちみどろ)の病気をいたましく思つたり、
呻きや涙をあはれんだりするだけではまだ足りない。
私は同にゆくだけではいやです。
私に見せて下さい、立派なお友達であるあかしを。
(後略)
