
ゆめ吉
@yume_books1357
2026年6月10日
豊臣家の人々改版
司馬遼太郎
読み終わった
読書日記
豊臣家を紐解き、その歴史を目立たせて描く。秀次の生涯から、関ヶ原の折、どのように動いたのか。大坂夏の陣まで、さまざまな視点で描かれる。
北政所さまの話に、黒百合の逸話がある。一輪の侘び寂びか、大量に飾り誇示するか。昔の方は、政治をよく見ている。そう感じる。
大和大納言では、「影のようになりなされ」と半兵衛に助言される場面がある。影のように生きる、その辛さと葛藤が明確に描かれている。
最後に、外せないのは淀殿だろう。司馬が描く淀殿を私は読んでみたいと思った。この本を買った決意はそこにある。三河者は中々豊臣秀吉は読まない。けれど、知りたくなった。豊臣家が動いたのは、秀吉と淀殿が関係を持つことであり、そして豊臣家は滅んだという事実である。やはり、抱かれるか抱かれぬかの二択はここでも登場する。秀吉との逢瀬で香をたく。その香が「若菜」であった。乳母が用意させてと、後に追い書きがあり落胆した。淀は政治には向かない、というのが見解である。
【気になる本文】
秀吉は、運の信者であった。しかしながら同時に強烈な合理精神と旺盛な計算能力のもちぬしであり、運の信者でありながら逆に運を信ぜず、物事を最後まで計算した。ところが計算のあげくぎりぎりの場所で自分の身についている天運を信じた。(p.415)








