
けい
@kei-note
2025年3月18日

『芥川龍之介全集・378作品⇒1冊』
芥川龍之介
読んでる
『愛読書の印象』
芥川さんがその歳、その時々でハマった本の話
『悪魔』
“私たちは何時でもさうなのです。堕落させたくないもの程、益堕落させたいのです。これ程不思議な悲しさが又と外にありませうか。私はこの悲しさを味ふ度に、昔見た天国の朗な光と、今見てゐる地獄のくら暗とが、私の小さな胸の中で一つになつてゐるやうな気がします。どうかさう云ふ私を憐んで下さい。私は寂しくつて仕方がありません。」
美しい顔をした悪魔は、かう云つて、涙を流した。……”
悪魔が自分の中の二つの気持ちと葛藤する