
白玉庵
@shfttg
2026年6月11日

火山の下
マルカム・ラウリー
読み終わった
買う
寄り道しながらついに読了。後半の地獄への加速がすごい。私の中の厨二が雄叫びをあげて火山の麓を全力ダッシュしていた。素晴らしい。
頭は朦朧とし、足取りは軽かった。実際そんな状態で、ボードレールの天使は目覚めるのだ。おそらく汽車を出迎えたいと願いながら。でもそれは停まるような汽車ではない。天使の頭のなかには停まる汽車など存在しないし、そんな汽車からは誰も降りてはこないからだ。別の天使さえも、リー・メイトランドみたいな金髪の天使さえも。 p412-413
「俺は地獄を愛しているんだ。あそこに戻るのが待ちきれない。実際、走っているんだ。もう着いたも同じだ」 p413
螺旋階段でフィナーレの地獄へずるずると降りていくイヤーな感じ、領事のクズっぷり、無駄な文章がひとつもない。ベアトリーチェのいない、脱出できない地獄だ。
翻訳は本当に本当に大変だったろう。学部生でこのプロジェクトに参加した人がいるという後書きに驚く。手元において、ゆっくり地獄巡りしたい。









