sea
@sea06297
2026年6月12日
新装 ぼくを探しに
S・シルヴァスタイン,
倉橋由美子
一読しておいた方がいいと上司から勧められて。
「だめな人とだめでない人のために」という献辞から始まる軽やかな絵本。
欠けた球体のぼくは自分のかけらを探しにいく。最後にぼくは欠けているからこそ出会えたものに気がついて、もうしばらく欠けたままで生きていくことにする。目的に向かう過程だったはずのかけら探しが喜びに変わっていく。
だからといって初めから欠けている自分に納得することはきっと難しくて、長い旅をしたからこそ腑に落ちた部分もあるんだろう。いつかは出会ったかけらと互いに満たし合う選択をする日が来るのかもしれないし、来ないかもしれない。あるいはそれすら人生の寄り道に過ぎないのかもしれない。転がるように愉快に生きていきたいものだなー。
「きみは誰かのかけらかな?」
「さあどうかしら」
「でもきみは きみのままいたいのかもしれないね」
