"カエルの楽園" 2026年6月12日

陽
@halreads24
2026年6月12日
カエルの楽園
カエルの楽園
百田尚樹
読みやすくわかりやすい文章だった。 この物語に出てくる三戒やスチームボート、ウシガエルなどは、現代を生きる私たちを取り巻く宗教や某国の比喩だと感じさせるものがあった。 侵略されて従うか、勝てなくとも戦って殉じるか。力を持たないものに残された道は、残念ながらこの2つ以外にはなく、仮に従ったとしても命や尊厳の保証はない。しきりに「争う力を持つな」と言う言葉が使われるが、「守る力」(=ハンニバルたち、スチームボート)はやはり必要だったのではないだろうか。安直に「力」を一緒くたに考えたからナパージュは滅亡したのだと思う。 引き返すタイミングはいくらでもあったのに「ナパージュ」はみすみすそれを逃した。不思議と可哀想とは思わない。なぜなら彼らがそれを望んだのだから。 追記 死にたくない、という言葉もしきりに出ていたが、最後「生かされている」カエルたちは果たして幸せなのだろうか。生きる意味、生きるとはどういうことか。そんなことも考えさせられた。
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