しんどうこころ "鏡のなかの鏡ー迷宮" 2026年6月13日

鏡のなかの鏡ー迷宮
鏡のなかの鏡ー迷宮
ミヒャエル・エンデ,
丘沢静也,
新宮一成
エンデの豊かな表現力によって描かれる、不穏なシュレアリスムの世界。 ルネ・マグリットを想起させる寡黙な世界の中で、この世の摂理を象徴するかのような小さな物語が繰り広げられる。 オートマティスムを思わせる自由な発想でありながら、情景は驚くほど鮮明に立ち上がる。その文体は見事というほかない。 ひとつひとつの物語は断片的で、ときに意味すら掴みがたい。だがその曖昧さの中で、生と死、不条理、存在そのものへの問いが静かに浮かび上がってくる。 『はてしない物語』や『モモ』とはまるで違う顔を見せる、大人のためのエンデ。 お気に入りの本が、また一冊本棚に加わった。
鏡のなかの鏡ー迷宮
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