

しんどうこころ
@and_gt_pf
岩波の名作を飲み干したい
- 2026年2月5日
- 2026年2月5日
ザ・ロードコーマック・マッカーシー,黒原敏行読み終わった序盤は「ディストピアを描いたSF小説か?」と浅く読んでしまったが、読後感はまったく違った。 限りなく続く灰色の世界は舞台装置であり、突きつけられるのは、「人が人たるには?」という倫理である。 ラストは救済でも絶望でもない。 ただ、人間性を次へ渡せるのかが問われる。 長い物語ではないものの、似たような風景が長く続くため、辛抱強く読む必要がある。しかしその長い準備を経て開けるラストは、その分、ひどく美しい。 登場人物と自分の息子とを重ねながら読まずにはいられず、なかなかに胸が苦しい。 - 2026年1月31日
なしくずしの死 上ルイ‐フェルディナン・セリーヌ,Louis‐Ferdinand C´eline,高坂和彦読み始めた「長い読書」にて紹介されていたので購入。古い本なのでReadsでは引っ掛からなかったが、国書刊行会のセリーヌ全集2、3巻より。装丁が大変美しく、大切に置いておきたい本である。 毒舌と暴言、楽しみ。
- 2026年1月30日
伝奇集ボルヘス,J.L.(ホルヘ・ルイス),J.L.ボルヘス,鼓直読み始めた - 2026年1月30日
灯台へヴァージニア・ウルフ,御輿哲也読み終わったわたしの人生の一冊に加えたい本が、また増えた。 文学だからこそ触れ得る世界に、今回も出会えたと思う。 目を凝らせばこの上なくゆったりと流れ、全体を眺めれば矢のように過ぎ去っていく相対的な時間。 善悪では測れない、人と人との距離。 それらを俯瞰し、配置として捉える画家という観察者。 流れるような描写の背後で、役割を与えられた人物たちが、パズルのように緻密に配置されている。 前半は内面描写が長く続くため、ある程度の読書体力を要するが、中盤から後半にかけて立ち上がる強烈なコントラストは、本当に美しい。 わたしはこの本を、気高く厳しかった母に贈ろうと、心に決めた。他人に書物を贈ろうと思ったのは、今回が初めてだ。 そういう変化をわたしにもたらした、かけがえのない読書体験になった。 - 2026年1月21日
- 2026年1月20日
灯台へヴァージニア・ウルフ,御輿哲也読み始めた - 2026年1月19日
異邦人カミュ読み終わった海外文学文学の素晴らしさを改めて確認させられる傑作だった。 読後、衝撃のあまりしばらく動けなくなった。 主人公の無関心と淡白な文体が生むひやりとした空気に対し、世界はまばゆく、熱く、過剰なほどに存在している。 冷たいのは人間であり、世界ではない。 前半の感覚的な日常と、後半の言葉による非日常の落差も見事。 本作は決して「感情欠如の男の末路」を悲しく描いた物語ではなく、意味づけを拒否した人間と世界とがどう反応しあうかを描いた誠実な作品だと感じた。 カミュは主人公を通じて世界の無意味性を提示し、その無意味性を正面から引き受けて生きる人間が、社会にとっていかに危険な存在になるかを描きたかったのだと思う。 読者の温度を下げるような淡々とした文体と一級品の情景描写もとても美しい。 - 2026年1月17日
- 2026年1月13日
グレン・グールド孤独のアリアミシェル・シュネデール,Michel Schneider,千葉文夫読み始めた - 2026年1月13日
異邦人カミュ読み始めた - 2026年1月13日
サンクチュアリフォークナー読み終わったフォークナー初読。 正直、重かった。 読み進めるほどに脳が疲労し、意味を理解するというより、ただ体験させられる感覚に近い。 フォークナーは「考えるな、感じろ」と突き放す作家なのだとわたしは理解した。とにかく、意味が固定されない、まるで詩のような文体ゆえに読みながらかなり消耗した(表面的な美しさという意味での“詩的”ではなく、構造としての“詩的”)。 何より印象的なのは、悪が回収されないことが特別な事件としてではなく、日常として描かれる点だ。繰り返すが、それは特別なことではなく、ただ過ぎて行くのだ。 安っぽい物語的救済を拒み、これが現実なのだと暴力的に突きつけてくる。 - 2026年1月5日
サンクチュアリフォークナー読んでる - 2026年1月5日
- 2026年1月4日
原因トーマス・ベルンハルト,今井敦読み始めた「ある子供」に続き、ベルンハルト自伝2作目。 「ある子供」のあとがきで訳者が語ったように、原作の出版順に一発目から「原因」を読み始めると面食らうかもしれない。冒頭から強烈。 延々と長文で残酷な言葉が綴られる。「ある子供」が導入用のプロローグ、「原因」からがベルンハルト節の本領発揮、つまり本編といった位置付けで読むものなのかもしれない。楽しみ。 - 2026年1月4日
ある子供トーマス・ベルンハルト,今井敦読み終わった2日で一気に読み終えた。 自伝としての時系列で言えば一番最初の作ながら、出版は五部作の中で一番最期だったという本作。日本翻訳は本作を一番最初に出版したようだ。 訳者によると “描かれた内容を年代別に並べようという意図からではない。1番目の作である『原因』の冒頭十頁ほどが、その晦渋さゆえに読者を驚かし、「自伝」全体の読書を早々に断念させてしまうのではないか、と危惧したからである。つまり、老婆心以外の何者でもない” とのこと。 - 2026年1月3日
- 2026年1月3日
- 2026年1月3日
ある子供トーマス・ベルンハルト,今井敦読み始めた改行の一切ない、怒涛の言葉たち。 幼少時から頭角を表すベルンハルト特有の冷たさと、一般の子供に見られる無知故の残忍性と、時折垣間見えるあたたかさと、それをとりまく当時のオーストリア・ドイツの過酷な環境。また、彼だけの神の如く存在している祖父の存在。 トーマス・ベルンハルト自伝の五部作を大人買いしたので本作から始める。 - 2026年1月2日
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