りなっこ "ケルト 再生の思想 ──ハロ..." 2025年3月24日

りなっこ
りなっこ
@rinakko
2025年3月24日
ケルト 再生の思想 ──ハロウィンからの生命循環 (ちくま新書)
再読。面白く読んだ。ケルトの暦は、ハロウィンの始原となった「冬の朔日=サウィン」から始まる。何故なら死者の季節である冬の入り口(闇の半年の始まり)こそが、光の季節へ向かうサイクルのスタート(死からの再生)だから。 そしてその生命循環は円に戻る繰り返しではなく、螺旋状を成すのがケルトの思想である…と。 めも)季節祭における異教とキリスト教の境界と連続性。春の朔日インボルク(聖ブリギッドの祝日) に表象されるのは、日常の中の聖性。夏の始まるベルティネは五月祭のルーツ、労働から解放される秋のルーナサは収穫祭だった。 シェイクスピアの『夏の夜の夢』はワルプルギスの夜で、ジュリエットの誕生日が収穫祭のイヴである意味について、小説家ジョイスが『ケルズの書』に深く心酔した理由(終わりのない無限循環へ入るスパイラル構造)…などの件もよかった。
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