ワンコスキー "その手をにぎりたい" 2026年6月13日

その手をにぎりたい
きれいですね。柚木麻子さんの小説には血の通いが感じられます。 素敵な男女の交友が、時代の移り変わりと共に描かれた静謐な物語です。バブル期の慌ただしさを舞台にしつつ、時代と逆行するように存在する鮨店の話で、変わらない価値、揺るぎないものの大切さが表現されていました。 物語では、鮨店の大将と、1人の女性常連客との関係が描かれます。移りゆく社会に揉まれながら仕事をして、身体を壊して、自分という人間自体が曖昧になったとしても、それでも、いつだって変わらない美味しい鮨が女性を迎えてくれます。 自分がほんとうに大切にしたい価値ってなんでしょう?この本の中で、女性は自分にとって大切なものを見つけています。
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