ナナミ
@nanami373
2026年6月13日
時計館の殺人<新装改訂版>(下)
綾辻行人
読み終わった
意味もなく人間が死なないのがミステリ というわけでもないんだなあと、日頃同ジャンルを読まない私は思った。不意の殺人はミステリ小説の中にも存在するのだなあ。そりゃそうだ、現実に存在するんだから。などと、子どもの頃にテレビで観たコナンとか金田一とか思い浮かべる。そんな感じだったっけね?とか思ってたから、最後の解説で膝を打った。
しかし死者たちの中で何人が、本来の「動機」に基づいて殺されただろうか。最初から「犯人」が殺そうと考えていた人物は何人だったろう。
彼らは、時計館において決して犯してはならないタブーを犯した。古峨倫典の祈りに背いたのだ。それは死に値する罪であり、ゆえに彼らは殺さねばならなかった。
論拠の美しさに感嘆してしまった。事実ベースな論理より感情の筋道がキチッとはまるのが好きなんだなあと自己分析が進んだ。連続殺人って感情ぶつぎれ祭りだから。
ラストのシーンが綺麗だった。崩壊のトリックと描写が綺麗。これは映像化されるのわかるわあ。

