蒔田 "正欲" 2026年6月13日

蒔田
蒔田
@makita
2026年6月13日
正欲
正欲
朝井リョウ
タイトルのどおりの正しい性とは、と言う内容。性が全ての根幹、単位になるという考え方はしたことがなかったので、考えることが沢山で読むのが大変だった
蒔田
蒔田
@makita
初っ端からクセがつよいな!
蒔田
蒔田
@makita
やっと最初の方を読んだ、多様性の話なんだな しかし寝具売り場勤務の子、周りのキャラクターとの孤立感の解像度高くて痛かったな
蒔田
蒔田
@makita
夏月は、髪を留めていたクリップを取る。突っ張った状態が続いていた頭皮が突然の弛緩にびっくりし、じんと痛む。  修が死んだ河原は、結婚式と同窓会が行われたホテルから想像以上に近かった。だから、タクシーを降りてから岩の上に辿り着くまで少し時間がかかっても、あたりかま真っ暗になってしまうということはなかった。  夏月は、鞄の中で携帯を光らせる。時刻は十八時三十八分。  佳道の背中越しに、水流が見える。川の中でも深さが増しているらしいエリアは、橙色の夕暮れをたっぷりと溶かして、より底が遠くに感じられる。
蒔田
蒔田
@makita
p244-252壮絶だな 一度全てを諦めようとした人にしか書けない文章
蒔田
蒔田
@makita
読了 何度も立ち返って読みたい本 あとで好きだった箇所を書き写す 解説もとてもよかった
蒔田
蒔田
@makita
性的対象は、ただそれだけの話ではない。根だ。思考の根、哲学の根、人間関係の根、世界の見つめ方の根。遡れば、生涯全ての源にある。そのことに多数派の人間は気づかない。気づかないでいられる幸福にも気づかない。
蒔田
蒔田
@makita
だったらすみません、と立ち上がる脇元の香水の匂いを嗅ぎながら、こういう子もいたなあ、と夏月は冷静に思う。急に怒り出す人の隣には、大抵、いる。そこにある種にせっせと農薬たっぷりの肥料をやり、わざわざ新種の花を咲かせるような人間が。  肩甲骨の浮き出た脇元の細い背中を、夏月は見送る。  若いってああいうことだよな、と思う。背中に余計な志望がついていないこと。自分の暇を埋めるためには思い付きで誰かの感情を引っ掻き回してみてもいいと思っていること。社会の多数派から零れ落ちることによる自滅的な思考や苦しみに鈍感でいられること。鈍さは重さだ。鈍さからくる無邪気は、重い邪気だ。
蒔田
蒔田
@makita
416-436 全部好きだから書けない
蒔田
蒔田
@makita
「いいですよね、誰にも説明する必要がない人生って」 溢れ出してしまった。自分でも この体内に蓄積されていると明確に把握していなかったものが、言葉となり暴力となり、全身の輪郭を飛び超えて飛び出してきてしまった。  馬鹿にしやがって。馬鹿にしやがって。馬鹿にしやがって。
蒔田
蒔田
@makita
解説  物語の力は隘路でこそ発揮される。理念が行き詰まり、論理が破綻する時、思想や学問ならば、そこで立ち止まるしかないけれど、小説はその先に進むことができる。  矛盾を抱えたままで、それでも生きようとする人間を描くことができるからだ。すると、矛盾に見えていたものの、また別の姿が見えてくる。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved