正欲

183件の記録
- いくぽぽ@ikureadsbooks2025年7月12日読み終わった読書会読書会楽しかった〜!読み終わった時に読書会でこの本をやりたいって提案してくれたの凄いなと思ったのを思い出した。センシティブな内容で、これについて話したらある程度その人となりが顕になりそうだなと思ったし、本気で話さないと訳がわからなくなる本だよなとも思ったので。 大也と八重子が面と向かうシーンは振り返るとたくさん気づきがある。理解してほしいけど、わかられたくないしわかる訳がない、あなたのことわかる訳ないよ、と伝えることが拒絶ではなく許容になることがある、それはマジで紙一重のことなんだと思った。あと全然違う価値観の人とも繋がりを持つことの一筋の方法みたいなのがあった気がする。
- たなか@aaaaaa_paru2025年7月6日読み終わったなかなかのボリュームでしたが、ほとんど一気に読んでしまった なんて残酷な、いやそう勝手に定義するのも自分がマジョリティの中にいるからこそか 解説に共感しました
- こゆび@little_finger_2025年6月23日読み終わった🗓4/26~(🛒2024/06/14) 📝512ページ P248「多様性とは、都合よく使える美しい言葉ではない。自分の想像力の限界を突き付けられる言葉のはずだ。時に吐き気を催し、時に目を瞑りたくなるほど、自分にとって都合の悪いものがすぐ傍で呼吸していることを思い知らされる言葉のはずだ。」 P309「自分が死なないでいることがいいことなのかは、正直、わからない。自殺禁止と約楽してまで生き延びていることに何の意味があるのかもわからない。だけど、自殺の後処理に関わるだろう人に迷惑をかけないでいられるというだけでも、今は、生きるほうを選んでみていることに意味がある気がしている。」 P334「自分にとって不快なものを排除していくことが世の中の健全さに繋がると言じている人たちは、「時代がアップデートされていく」なんて喜ぶ。」 P359「人間は結局、自分のことしか知り得ない。社会とは、究極的に狭い視野しか持ち合わせていない個人の集まりだ。それなのにいつだって、ほんの一部の人の手によって、すべての人間に違う形で備わっている欲求の形が整えられていく。」
- 牛脂キャンディちゃん@cham04102025年6月17日びっくりした。 多様性というと、私には重いなぁと思いつつ、手が止まらず。後半は先が気になって久々の睡眠時間を削ってしまった。えっ?えーっ?とブツブツいいながら、これは、すごいなぁ。と思った。 (いつになったら私の語彙力があがるのか) いずれまた読みたい。
- Ken@ken_book_lover2025年5月30日読み終わった「多様性」が謳われる現代において、マイノリティとマジョリティという二項対立が抑圧している"更なるマイノリティ"の存在を描いた物語。「正しい」性欲・性的指向を持つことの特権性、あるいは、「正しい」側に立つ故の不安や拘束性。我々はこれらを「想像する力」を持ち合わせていないのである。 「そう、これはもう、いま孤独に苦しむ誰かのためになんていう奉仕の気持ちからくる誓いではない。明日再びたった独りになっているかもしれない自分を、今から救い始めておきたいのだ。」(p.288) マイノリティ同士の「繋がり」ってこういうことなんやろなと。
- テキサス書林@texasayumi2025年5月28日読み終わった最初から最後まで面白かった。即、推し本に認定。『桐島、部活辞めるってよ』がデビューで出世作の朝井リョウ。初めて読む朝井リョウだけど、ストーリーも構成も文章も、歪であり鬱屈としながら美しさがあり、これをセンスと言わずになんというか。自分の我を押し通す美しさではなく、秩序と葛藤が不安定なバランスで保たれる美しさ。『桐島〜』も絶対読むし、全作読みたい。
- 佐羽@yagisawasshoi2025年5月25日読み終わった初オーディオブックで、運転時に聞いてた。 いや八重子おまそれストーカーなんよストーカーがでけえツラして説教すなよもうあのシーン居た堪れなくてキッツキッツキッツキッツなってしまった……まだ学祭前の打ち合わせでアカバレ直前あたりはまあ大学生だしなあとか思ってたけどもうストーカーしたあたりでお前はダメだ、誰よりも自分の欲に正直でそれが正しいって思っている……自分が一番大変って思ってるよねはブーメランなんよ、相手はそれどこの話じゃねえ……あのダンスサークルの女からクソみたいなバトン受け取ったのがお前の終わりの始まりよ……いや目立ちたくないみたいにしといて学祭とかやり始めたあたりよ…… まじで、土足で踏み荒らされるってこう言うことだよな……「我は、おばさん」を読んだ私は八重子に「おばさんなったらそんなん全部なくなるよ、一生そんなんじゃないから安心しなよ」って言いたいけど、大学生のうら若い女の子にはわからんのよなあ…… 夏月たちがあんなにがんばって作ったつながりは、確かに誰も取りこぼさなかったよ……いや夏生の職場の向かいの女はいまだおばさんになりたくないしなれなくて暴れてたな……八重子すまん、例外おったわ 土足で踏み荒らされるの、お前はまだ舗装されてるけど大也たちは土なんだよ、八重子お前はコンクリなんよ国から補助金出て舗装できるけど、大也たちには社会的に補助金降りないんだよ……それでもやっていかなきゃいけなかったのにね……啓喜なんかちゃんとアスファルトだもんな、土舗装の気持ちわからんのよ
- ピカリ@dlszubii2025年5月24日読み終わったうーん、面白かった!冒頭から「なるほどなぁ、そうかぁ」と思った。 「あるなぁ。こんなこと。」と思い出すことがあったり。私は所詮理解してるつもり側の人だなと身に染みた。 ラストまでまだまだだと思ってたら終わったので驚いた。いろんなこと本当に考え深まったし、伝わったと思う。でも普通に続きが気になるんだが。もう少し小説の続き書いてもらえないでしょうか?
- あいすま@asuma-konchiwa2025年5月7日読み終わった絶対的な正しさは、この世に極々少数で 大抵は文化・環境・状況等々によってひっくり返る曖昧な’’正しさ’’ばかりだと思う。(子供を守ることは絶対的な正しさだと私は思うけど) この寄る辺のない不安溢れる世界だからこそ、外国では宗教が尊ばれたり、この国では集団で異端者を排除しようとする繋がりが生まれるのかなとか考えた。 法律はなるべく道徳に沿って作られて欲しいけど、あくまで混沌とした世の中を上手く回すために作られていて(ワートリの受け売りですが!)万人を幸せに導くものでは無いのかも……。 自分の構成要素を否定する思想が一般常識の世界で生き続けるのは辛いだろうな。 一方的な被害者がいない限りは、嫌いな思想でもスルー・ブロックしていくのが良いのかな?自分に都合の良い意見ばかり聞いても偏りそうで嫌だな。 今は難しくてまだ自分の中の答えが出ないけど、とりあえず長い本を久しぶりに読破出来て良かった。
- 柴犬@storyseller2025年4月8日読み直した若いってああいうことだよな、と思う。背中に余計な脂肪がついていないこと。自分の暇を埋めるためには思い付きで誰かの感情を引っ掻き回してみてもいいと思っていること。社会の多数派から零れ落ちることによる自滅的な思考や苦しみに鈍感でいられること。鈍さは重さだ。鈍さからくる無邪気は、重い邪気だ。 負の感情に呑み込まれそうになったとき、夏月は、田舎の車社会の数少ないメリットを実感する。どれだけ我を忘れて感情が暴走しそうになっても、自分の身体より遥かに大きくてパワーのある鉄の塊を操るとなると、落ち着かざるを得ない。 みんな本当は、気づいているのではないだろうか。 自分はまともである、正解であると思える唯一の依り所が"多数派でいる”という ことの矛盾に。 三分の二を二回続けて選ぶ確率は九分の四であるように、"多数派にずっと立ち続ける”ことは立派な少数派であることに。 明日もきっと、未来から見た"あのとき”になる。
- もるてけ@moruteke2025年4月5日読み終わった浅井リョウの作品を初めて読んだが、ファンになった。表現の仕方が捻くれすぎてる(褒め言葉)し、多様性をそういうふうに捉えたこともなかった。 自分の中になかったものが増えたような気がして、読んで良かったと思える作品。
- たかたか@tak_vv22025年3月27日読み終わったあくまでも個人的な感想です。 読むたびに不快な気持ちになって読み終わるのに半年もかかりました。途中で何度も読むのを止めようと思いましたが、頑張って読み終わりました。こんなに不快な気持ちになる本は初めてで、イヤラシイ悪を感じるために不快になったんだと気付きました。
- 猫@mao10122025年3月8日かつて読んだ定期的に読み返す。 "多様性"という言葉の影に潜むもの。読みながらそのリアリティのグロさにゾッとする。 自分も恐らく無自覚で、その影に潜むもののことを勝手に排他して生きている。 『放っておいてほしい。そうしたら、勝手に生きるので。』 ただ、この本を読んで「理解した気になる」ことは非常に簡単なことかもしれない。だからこそ、考え続けること自体をやめないでこれからも生き続けていきたいと思いたい。 そして『多様性』とは、適度に無関心でいることだと思っている。 自分達が理解出来る範囲でのマイノリティという名の畑。その畑を耕していたとしても、それは結局表面の部分だけに過ぎなくて、多様性というレールをみんな無意識に、自動的に、勝手に敷いていきている。そして誰かにとっての『正当性』が、時には『暴力』であるということ。
- 廣 亜津美@hiroatme2025年3月8日かつて読んだ少しづつ、少しづつ、ベールが剥がれていく展開は面白い。全体像が見えると、その多様性というものを上っ面しか表現していない気がしました。内面の心情までは見えてこないというか
- 夏しい子@natusiiko2025年3月7日かつて読んだ胸くそな人物もたくさん出てくるのに、小説としてはとても面白かった。 夏月が一番共感できた。 世の中の普通と思われる人たちが何と不快なんだろうと、普段私は「嫌いな人や苦手な人は?」と問われた時に「薄っぺらい人」と答えているが、まさにそういう人たちの事なんだと実感した。 八重子が傷つけられる事をとても望みながら読んでしまっている自分は何なんだろうと思った。
- 香@asuuu_012025年3月6日目に見えるものだけが全てではない。 目に見えないものほど、どれだけ重要で、生きにくさを感じる。 「お前は普通じゃない」と勝手に排除してはならない。 人の"裏"に勝手に触れてはならない。 苦しかった、でも最後まで読んだ。 わたしもいつか、誰かと手を組みたい。 こんな世界を生き抜くために。
- 猫@mao10122025年3月5日かつて読んだ"多様性"という言葉の影に潜むもの。読みながらそのリアリティのグロさにゾッとする。 自分も恐らく無自覚で、その影に潜むもののことを勝手に排他して生きている。 『放っておいてほしい。そうしたら、勝手に生きるので。』 ただ、この本を読んで「理解した気になる」ことは非常に簡単なことかもしれない。 読む度に頭がパンクしそうになるし、今の自分の脳みそでは感想を書くことも難しい。だからこそ、考え続けること自体をやめないでこれからも生き続けていきたいと思う。 『多様性』とは、適度に無関心でいることだと自分は思う。 自分達が理解出来る範囲でのマイノリティという名の畑。その畑を耕していたとしても、それは結局表面の部分だけに過ぎなくて、多様性というレールをみんな無意識に、自動的に、そして勝手に敷かれながら毎日を生きているのかもしれない。 誰かの『正当性』が、誰かにとっては『暴力』であるということ。
- 秋の空@aki-books-1352025年1月7日読み終わった想像の枠を押し広げてくるような作品。マイノリティの生きづらさも、マジョリティの奥にある孤独も、両方しんどい。八重子と大也の激論のシーンがよかった。
- とりもも@torimomo2062024年11月11日読み終わった多様性の時代、手を取り合って生きていこうねって綺麗な世の中だけど、そんな多様性の枠にすら入れないアブノーマルな性癖の人たちが中心となって進みます。世の中の価値観や街人に溢れる広告は多数派に向けたもので、この世界は「明日、死にたくない」が当たり前の人たちのためのものだという登場人物の主張は痛いほど刺さりました。 ただ突き詰めて考えると多数派ってなんだ?多数派と少数派に境界線なんてあるのか?となるし、多数派の中でも今まさに絶望してる人がいて、隣の芝生を青く感じてしまって今いる立場で悩み苦しむ別の登場人物の姿にも共感しました。 読む人全員が思うところがあると思うのでおすすめです。読んでよかった。
- haru_68@haru_682024年10月3日読み終わったまた読みたいNo.1 (2024年1冊目) ✒︎ ___________________________________________ あってはならない感情なんて、この世にない。 それはつまり、いてはいけない人間なんて、この世にいないということだ。 息子が不登校になった検事・啓喜。 初めての恋に気づいた女子大生・八重子。 ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。 ある人物の事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり合う。 しかしその繋がりは、"多様性を尊重する時代"にとって、 ひどく不都合なものだった――。 「自分が想像できる"多様性"だけ礼賛して、秩序整えた気になって、 そりゃ気持ちいいよな」
- まお@mao_ssss2023年11月9日読み終わった「何者」の作者か。あれは映画だけ見てかなりくらったけど、この1冊もまた本当に意地の悪いテーマを突きつけてくる。そんなことわかってる、わかったうえで目を逸らしてる、ことに、「他人面すんな」と叫んでくる。
- はぐらうり@hagurauri-books2023年9月24日読み終わったバランス感覚のある人間だと思うが、あまり違和感とか苦痛がなく読めてしまったと思うことそのものが正欲に絡め取られている証拠か。逃れられない。
- 蛍@bcgcco1900年1月1日読み終わった多様性が唱えられて久しいが、その言葉を振りかざす人間の視野の狭さたるや。人間の弱さや矛盾、エゴを容赦なく突きつけてくる、朝井リョウらしいいやーな作品。正しさとはいつもマジョリティ側にあるのだな、と改めて思わされた。読み終わってしばらくしてもではどうすべきだったのか?と第三者目線で考えてしまった。