
読書日和
@miou-books
2026年6月14日
竹富島に移住して見つけた人生で大切なこと
三砂ちづる
読み終わった
借りてきた
物々しいタイトルに惹かれて図書館で順番待ち。
確か竹富島って、伝統家屋しか建てられないし、土地の売買や賃貸も難しいんじゃなかったっけ?どうやって移住するんだろう、と予備知識ゼロで読み始めた。
竹富島には以前訪れたことがある。石垣島からすぐなのに、お店はほとんどなく、やっと見つけた売店には「旅行に行くので休みます」の張り紙。石垣島でビールを買ってくればよかった!と後悔しつつ、人の少ないビーチで眺めた夕暮れの美しさは今でも覚えている。沖縄本島暮らしの友人が「時間がゆっくりで濃厚」と話していたことも思い出した。
著者は大学を定年前に退職し、竹富島へ移住。赤瓦の平屋という伝統家屋を建て、65歳にして人生初の一人暮らしを始める。
え、建てちゃうの?!建てられるの?!
タイトルから「人生で大切なこと、これです!」と教えてくれる自己啓発本のようなものを想像すると、少し肩透かしかもしれない。私も最初はそう思って読み始めたので、正直もやもやした。
読み進めるうちに、島の助け合いや人との距離感、あの美しい景観が守られている背景が少しずつ見えてくる。島で暮らす喜びと、地元の方々とのつながりを緩やかに綴った「移住一年目の記録」だった。
おすすめ度は正直なんとも言い難い。でも、65歳になってから新しい土地で一人暮らしを始め、伝統家屋まで建ててしまう。そのしなやかさと強さには憧れる。
いつまでも好奇心を失わず、「もう遅い」と決めつけずに生きていきたい。そんなことを思った一冊。(本筋と離れた感想です)