
はぐらうり
@hagurauri-books
2024年7月1日

わたしは異国で死ぬ
カラーニ・ピックハート,
高山祥子
読み終わった
デビュー作にして、22年の若獅子賞。
物語の流れや場面の転換がドキュメンタリーのようだと思いながら読んでいたら、やはり着想がそれだったよう。
舞台は2013年、14年のウクライナを中心に描いたもの。今のウクライナの、その前の戦争。ソ連崩壊以降も紆余曲折あったのを知った。
この小説の構成は難解だし、自身の不勉強も痛感するけれど、ここから知れば良いし、文章から感じられるものも多い。
はっきりと書かれているわけではないが、物語の世界が壮絶であることは言うまでもなく。でも、僕らと同じようにそこで生きた人々がいたということでもあり、知っておかないといけないこと。