結城 "回想のブライズヘッド 下" 2026年6月12日

結城
結城
@aori
2026年6月12日
回想のブライズヘッド 下
回想のブライズヘッド 下
イーヴリン・ウォー,
Evelyn Waugh,
小野寺健
面白かったー。 信仰から離れようとして、結局信仰に縛られて苦悩するセバスチアンやジューリアと、ブライズヘッドやコーデリアの違いはなんなのだろう。 そして、解説ではチャールズが最後ブライズヘッド邸の礼拝堂を訪れたことを「将来入信することを暗示」とあるけれど、「軍隊との間の愛情は、ここで生き絶えた」というタイミングでブライズヘッドに戻ったからその後釜として…? 過去にセバスチアンに魅力を感じていたかと思えばジューリアと不倫に陥り、今は部下のフーパーを現代の英国青年代表とみなして気に入っている(「愛している」とまで言ってる)あたりにチャールズの節操のなさというかドライさを感じるし。 しかもその気に入り方も「青年が未来に要求するものとか、世界が青年に期待するものといった文章に出会ったときには、〈青年〉といった一般的な表現をかならず『フーパー』という名前に置き換えて、それでも意味が通じるかどうか試してみた。(略)わたしはよく『フーパー大会』とか、『フーパー・ホステル』、『フーパーの国際的協力』、『フーパーの宗教』といった問題を考えた」とか気持ち悪くて笑ってしまう。 そういう表層的な一時的ブームのような入信はありそうな気はするけど、生きる土台として信仰と向き合うことがあまりできそうにない気がするんだよな、チャールズ。
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