
そこ
@honto_umi
2026年6月16日
未来省
キム・スタンリー・ロビンスン,
坂村健,
瀬尾具実子
読み終わった
諸君、気候変動を本気で食い止めるために必要な事が何か、分かるかね?
――SDGs? ふむ、違うな。
――レジ袋有料化? ハッ、笑わせるね。
気候変動を本気で食い止めるために必要な事、
それは革命だ。
それも、
“市場”と“思考”の革命、だ。
……みたいな本でした!
以下ちょっと長い感想
↓↓↓
冒頭、インドを襲う大熱波の地獄のようなシーンから始まるこの話(ここを読むだけでも圧倒されつつ引き込まれる)。いよいよどげんかせんと地球が終了してまう状態の気候変動を食い止めるため、国連に新設された組織、通称“未来省”のメンバーらが世界各地で奮闘します
で、おもしろいのが、多岐にわたる奮闘の数々。たとえば
・エグい量のクリーンエネルギーを作るぞ大作戦
・南極の氷をカッチカチに固めるぞ大作戦
・二酸化炭素を空気中から直接回収しちゃうぞ大作戦
・昆布を海に植えまくって二酸化炭素吸いまくってもらうぞ大作戦
・国境を越えて連携し、生きものの住み家を広げるぞ大作戦
みたいな「気候変動をテクノロジーでどうにかするぜ!」といったSFあるあるな戦いだけでなく、
・全世界のみんながやるクソデカSNSを作るぞ大作戦(なぜ気候変動対策にSNS?真相はご一読のほど!)
・新しい通貨を市場に流通させるぞ大作戦
・二酸化炭素出すと税金取っちゃうよ大作戦
・現場労働者が会社の財産も所有するよ大作戦
さらには
・宗教(的な、みんなの心をひとつにする何か)を作ってみよう大作戦
・裏組織の皆さんがなんか色々がんばるぞ大作戦(!!?)
みたいな、「気候変動を食い止めるため、現在の世界規模の経済・金融システムひいては資本主義といったイデオロギーと闘おう!」というありそうでなかった(てか「それができれば苦労しないし、まぁそれはつまり無理ってことやろなぁ……」と諦めてしまっていた)発想や、それを実現させるための道程なんかもなるほどな〜となり、とても興味深く読めました
太陽、市場、ブロックチェーンのモノローグや謎かけ(?)も興味深く、視点や語り手や解説パートがどれもこれもいちいち気になる。まさに『白鯨』さながらの百科全書的な読み応えもりもり全部盛り小説でおもしろかったです〜 個人的には要所に挟まれる市井の人々の描写がすこ
著者キム・スタンリー・ロビンスンからこの本を読む者への挑戦的なマニュフェスト、そして未来への宿題だな、と読み終わってふと思ったりしました 人類、この宿題を完了できるのかな……(´-`)
長くなっちゃいましたが、とにかく良きでした〜!!!

