
紫香楽
@sgrk
2026年6月17日

オリンピア
デニス・ボック
読み終わった
やや合わなさもあったけど面白かった。
WWⅡでドイツからカナダに移り住んだ家族と、オリンピックにまつわる連作短編。
世界平和を目的に開催され続けるオリンピックと、爪痕を残し続ける戦争(特に世界大戦)というのは対照的でありながら統一感のあるテーマ。
ベルリンオリンピックに祖父母が選手として出場し、故郷へ栄光のイメージが強い父方の一族と、戦争によって祖父が死に、生き残った者も皆心身に消えない傷を負い故郷に陰と傷のイメージが強い母方の一族との対比も面白い。
歴史や地理に不勉強なため諸々描写から意図を察するのが難しい部分もあった。
主人公のドイツやドイツのもの、人への態度を見て、日本について「自虐史観」とかいう言葉を使い「自国を誇れなくなってしまう」と言う人たちが恐れているのはこういうことなのだなというのが少しわかった。(だから歴史的事実をねじまげていいとは全く思わないけど)
勉強不足を感じるので近現代史が分かったらもう一度読みたい。
