
hoochaa
@hoochaa
2025年3月24日

読み終わった
借りてきた
同著者の『はじめて考えるときのように』はこういう考え方に基づいていたんですね〜となる本だった。その本を読んで面白いと思ったならおすすめ。
難しいめの話だったが、1章「猫は後悔するか」や23章「言語が見せる世界」は高校の国語の教科書に掲載されているようなのでそんなもんかとも思う。
僕自身の話だけど、人間の大きな特徴であり人間たる所以である点は、思考しそれを伝え合える点だという感覚があって、そこで最近言語哲学という分野に出会ったので えーこれじゃん となって読んでいる感じ。
著者の意見には納得し賛成できるところもあれば懐疑的になるところもあるのだけど、いかんせんこのような「言葉を使って世界を捉えて思考するとき一体我々は何をしているんでしょうかねェ…?」という話題を語ってもらえるのはおもしろい。それに、その方面について考える際に必要・定石的な概念を取り込めるので、個人的にも問題にとっつきやすくなって嬉しい。
ある意味ではこの本が僕にとって難しくてすんなり理解できないがゆえに、著者の考えを鵜呑みにできずに、あくまで言語哲学という分野を面白がるための地図的な参考として読めている感じもある。
基本的には「ふむふむ、なるほどねェ…」といった感じで読み進めていたのだけど、5章「霊魂は(あるいは電子は)実在しうるのか」は僕も似たようなことを考えていたので そうなんですよ と思いながら読んでいた。
僕はずっと数学と物理について懐疑的な姿勢を取っていて、そのせいでバカにされたりもするのだけど、これこれ、こういうことです、『決定不全性』ていう名前ついてるのか〜となった。
ある種の人文系分野に興味をそそられる理由として、「これ名前ついてたのか〜」現象の存在は大きい。




hoochaa
@hoochaa
相貌論と概念枠のところは、
「プログラムのコードを見たときに、プログラム言語を知ってる人と知らない人ではコードを読んでそのコードに対して見えるものが全く異なる(分かる人には例えばソートをするように見え、分からない人には何も分からない(著者のいう現実ベッタリ状態))」
が良い例になるんじゃないだろうか