うどん "鳩笛草" 2026年6月17日

うどん
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@ezm4sy
2026年6月17日
鳩笛草
鳩笛草
宮部みゆき
●朽ちてゆくまで 超能力を持ってしまった少女の一人称小説としての完成度の高さ。時系列そのままに朴訥に文章が綴られ、また擬似的に発現過程を描いていることもあり、剥き出しの困惑・恐怖・怒りが伝わってくる。 ●燔祭 打って変わって激しく切ない物語。同じ「超能力を持つ女性」をテーマにしてここまで真逆の味が出せるのか。不在の輪郭をなぞって彼女の苦しみを描き、はじめに結末をもってくる構成によってもその苦しみや切なさを増幅させている。 ●鳩笛草 「朽ちてゆくまで」が発現の物語だとしたら、これは消失の物語だ。それも疑似ではなく本物の。才能を失う恐怖というテーマを、魅力的な周辺人物と複数の事件を余すことなく使うことによって最大限に飾りたて、見事に収束させる手腕に惚れ惚れ。
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