いふ "ザ・ベストミステリーズ202..." 2026年6月19日

いふ
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2026年6月19日
ザ・ベストミステリーズ2025
読了。 いわゆる殺人事件解決ものはほとんどなくて、日常の謎、ファンタジーや夢も入り混じり、バラエティに富んだミステリばかりでわくわくさせられた。 市村譲さんの顔付きの鍵たちが佇む装画がかわいい。 ・久永実木彦『黒い安息の日々』 合唱で悪魔を召喚する、悪魔の歌は録音でも効果がある、などファンタジーも盛り込まれたミステリ。 ・井上真偽『栴檀秘聞』 昭和12年。使用人の志津と駆け落ちした名家の娘・佐智子が、母への書簡の中で、幼い頃の母が口にした「私が男だったらよかったのに」という言葉の意味を考察していく。母は自分と同じ同性愛者なのか。真相は自分と母に対する「母の愛」と気づく。 ・今村昌弘『とある日常の謎について』 とある日常の謎とは、はじめは「ボロビルが2,000万円で購入されたこと」だったけど、大学生の明智にとっては「五十円玉二十枚の謎」だったんだなー。喫茶店のインベーダーゲーム筐体は五十円玉用だったのかな。 ・貴志祐介『王手馬取り』 馬を取って王手すること。お葬式の精進落としで、たまたま同席した真剣師が、結婚式に両家の父親が揃って来なかったという思い出話の謎を解く。真剣師が解決の鍵をのらりくらりと言い当てていく順番が楽しい。 ・斜線堂有紀『最高まで行く』 ラブミステリーと言うべきか…。記憶喪失になった先輩を、恋人だと嘘をついて家に連れて帰る。嘘に気づく先輩に、愛を叫ぶラストに心温まる。 ・法月綸太郎『次はあんたの番だよ』 深夜の公園で、老婆から「次はあんたの番だよ」と言われるーのは夢だった。 ・水生大海『あの日、キャンプ場で』 誰がどうやって殺したか、そもそも事件なのか事故なのかもはっきりとない、のが新鮮。キャンプ場に置き去りにした映画研究部の1年生の後輩が、2日後に川で死んでいた。その真相を追ううちに、2年生女子の間で仲違いが生まれる。
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