705 "Dunkle Momente..." 2026年6月19日

705
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@naschoko
2026年6月19日
Dunkle Momente: Roman (German Edition)
邦題:暗黒の瞬間(エリーザ・ホーフェン/浅井晶子) 刑事事件を担当するベテラン弁護士である主人公がそれまでに携わった9つの事件について語る連作短編集。 著者は刑法学者でありザクセン州の憲法裁判所の裁判官。法律家であり作家、ドイツ、法廷モノとくるとやっぱりフェルディナント・フォン・シーラッハを思い出してしまう。 法を枠組みと捉え、淡々と硬質な語り口で物語を綴るシーラッハとは異なり、愚かさや弱さ、そして悪意といった人の感情を中心に据えている印象。 著者によると作中で語られる事件は実際の裁判や出来事に着想を得たとのことだけれど、フィクション感が強いように感じる。中にはさすがにそれは…と思ってしまうやや突拍子もないものも。 印象深いのは"Salz"(『塩』)。無罪判決は万人にとって望ましい結果とは言えず、刑罰により救われることもある。 ドイツと日本の法制度の違いが興味深い。
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