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@naschoko
2026.01-📚️ 主に小説を読みます 読んだ本の内容と感想メモ
  • 2026年5月10日
    Dunkle Momente: Roman (German Edition)
  • 2026年5月9日
    存在のすべてを
    神奈川で起きた二児同時誘拐事件。 一人は保護されたが犯人逮捕には至らず時効を迎えた。もう一人の被害男児は三年が経ったある日、突然祖父母のもとに現れる。事件から三十年後、新聞記者の門田は旧知の刑事が亡くなったことを機に改めて事件について調べ始める。 『踊りつかれて』を読んだとき、社会派小説かと思いきや人間そのものを描いた作品なんだなと思った。 『存在のすべてを』も事件そのものというよりはその裏側、そこで生きてきた人たちに焦点を当てた作品だと思う。「空白の三年間」は彼らにとって、確かにそこに在ったんだと。 読み終わってから振り返ると、これ以上なくしっくりくるタイトルだった。
  • 2026年5月6日
    NSA - Nationales Sicherheits-Amt (German Edition)
    邦題:NSA(アンドレアス・エシュバッハ/赤坂桃子) 1941/42のワイマール。 もし第二次世界大戦中のドイツにコンピュータがあったら?インターネット、Eメールや携帯電話があり、そしてそれが監視されていたら?という仮定に基づく歴史改変SF。 SFというわりにはサイエンス描写が少なく、ディストピアものといった印象。 インターネットを駆使した情報戦、あらゆる消費行動が記録される電子決済などは現代社会そのもので、行きすぎたテクノロジー依存社会や全体主義国家による監視への警鐘を鳴らすものと感じた。 ナチ政権下の人種、性別による差別など内容盛りだくさんなせいかちょっと長い(原書は約800頁、邦訳は約1000頁…)。
  • 2026年5月5日
    フォース・ウィングー第四騎竜団の戦姫ー 下
    書記官を目指していたはずが、軍司令官である母親に竜騎手となることを強いられる主人公の命懸けの戦いと恋の物語。 話の展開が早くてさくさく読み進められる。とにかく派手でドラマティックな展開なので映像化したら面白そう。 翻訳のせいなのか原文のせいなのか描写がわかりにくい箇所が多いのがやや引っかかる。
  • 2026年5月2日
    フォース・ウィングー第四騎竜団の戦姫ー 上
    話題のロマンタジーというジャンルを一度読んでみようかと思って手に取った本。 予想以上に殺伐とした世界観で容赦なく登場人物が退場していく…
  • 2026年4月30日
    レテの汀
    レテの汀
    物心つく前に起こした出来事により罪の意識を抱えて生きる主人公が、甥とともに母の故郷である与那国島へ旅をする。 一度起こってしまったことは決してなかったことにはならず、償うこともできない。 真に赦されることがないのなら、人はどのように生きるべきなのか。 救いもなく、解決も存在しない。何も変わらなくても傷と一緒に生きていくという主人公の選択に仄かな光を感じる。 静かであたたかな物語だった。
  • 2026年4月19日
    吸血鬼
    吸血鬼
    女性は中学に入ると容姿により「おひつじ」から「うお」までの12等級に順位付けされ、国が作成する「目録」に掲載される。一方、男性は社会的地位や財産により順位付けされ、上位の者から順に「目録」から女性を選んで結婚できるという世界が舞台。 コロナ禍の日本を思わせる描写のせいかディストピア感は思ったより薄め。そこはかとない薄気味悪さが全体を覆っている印象。 語り手となる登場人物の感情が薄く、主に合理性によって行動しているように見える。その主張もテレビやSNSなど、どこかで見聞きしたことのあるような無個性なもの。 淡々と話が進んでいく中、何とも言えない居心地の悪さを感じつつ読んだ。 作中にディズニーシーが出てくるが、この世界でもリトルマーメイドは人気たり得るのだろうかと考えてしまう。
  • 2026年4月13日
    黄金仮面の王
    黄金仮面の王
    〈象徴主義世代の最も優れた短篇作家〉による短編22編。 面白かった!幻想文学のみならず、歴史や神話に基づくもの、怪奇譚など多岐にわたる。たった200頁強の文庫本だけど読み応えは抜群。 散文詩的なものなどややとっつきにくさを感じた話もあるにはあるが、どれもよかった。 出だしから密度の濃い文章に圧倒的される「地上の大火」、表題作の「黄金仮面の王」、「顔無し」、「眠れる都」が特に好き。
  • 2026年4月1日
    魔女裁判の弁護人
    16世紀の神聖ローマ帝国。旅の途中で魔女裁判に遭遇した法学者が告発された少女の無実を証明する。 リーガルミステリという触れ込みだったけれど、魔女裁判が題材であるせいか「〜である/ではないはずだ」という推論メインで展開していく。法廷モノとして読むにはちょっと消化不良かなぁ。
  • 2026年3月30日
    ハムネット
    ハムネット
    シェイクスピアの戯曲『ハムレット』が書かれる4年ほど前に亡くなった息子ハムネットに着想を得たフィクション。シェイクスピアの妻アグネスを中心に、二人の出会いや家族の死、そして死別から立ち直るまでを描く物語。 悪妻として語られることの多かったシェイクスピアの妻が、薬草の知識が豊富な「ほかには誰もしないような見方で世界を見てる」自立した女性として描かれているのが新鮮。 夫との関係も、大人気の劇作家と田舎に置き去りにされた年上の妻ではなく、それぞれ自分の世界を持ちつつも深い絆で繋がった対等なものという印象。 子を亡くした妻と夫が戯曲を介して向き合うラストが美しい。
  • 2026年3月20日
    スモールワールズ
    夫婦、姉弟、親子、男女、先輩と後輩。小さな世界の中の人々の営みを描いた連作短編集。 人と人とが関わり合う中で生まれるいろいろな感情が詰まっている。きれいなものだけでなく、苛立ちやままならなさも。 傷害致死事件によって兄を喪った妹とその加害者の往復書簡『花うた』と十数年ぶりに再会した父と子の共同生活を綴った『愛を適量』が好き。
  • 2026年3月8日
    テスカトリポカ
    対立組織との抗争の末にメキシコから逃れた麻薬密売人と、日本を追われた元心臓血管外科医。ジャカルタで出会った二人は川崎で心臓密売ビジネスを立ち上げる。メキシコ人の母と暴力団幹部の間に生まれ教育を受けずに育った少年はその才能を見出され彼らの犯罪に巻き込まれていく。 麻薬カルテルや臓器売買といった「血の資本主義」と古代アステカの神々が混ざり合う異様な空気感。暴力描写に圧倒されてしまう。 凄惨な場面が多いのに不思議と読後感は悪くない。
  • 2026年2月21日
    消滅世界
    消滅世界
    人工授精が発達し夫婦間の性行為が近親相姦としてタブー視され、恋愛の対象は夫/妻とは別の恋人やキャラクターとなった世界が舞台。 「結婚」というシステムに相手を好ましく思う「愛」も、性的欲求を伴う 「性愛」も、子を為し命を繋ぐ「生殖」も必要ないとしたら、「家族」は何のために存在するのだろうか。 私がいる世界はいつでも「途中」でしかなく、私の思う「普通」は洗脳により作られているというのはその通りなのだと思う。 当たり前のものが崩れていく感覚が不気味で、同時に面白くもある。
  • 2026年2月17日
    心霊探偵八雲1 完全版 赤い瞳は知っている
    死者の魂が見える赤い左目を持つ大学生・斉藤八雲が事件を解決する。 大学生・小沢晴香が、廃屋で幽霊を見たのち様子がおかしくなった友人のために八雲を訪ねる「FILE1 開かずの間」、事故の多発するトンネルについて調査を依頼する「FILE2 トンネルの闇」、晴香の自宅に現れた親友からの伝言をめぐる「FILE3 伝言」の短編3篇収録。 タイトルは知っていたものの読んでいなかった本。母が持っていたので借りてみた。 思ったほどミステリ感はなかったけど、さらっと読めて楽しい。
  • 2026年2月5日
    ぼくの家族はみんな誰かを殺してる
    ぼくの家族はみんな誰かを殺してる
    過去の事件のせいで世間から爪弾きにされているカニンガム一家。家族が顔をそろえた雪山のロッジで見知らぬ男性の死体が見つかったことから始まるミステリ。 主人公であるカニンガム家の次男で作家のアーネストが「信頼できる語り手」としてやたらと読者に話しかけてくる。メタ的記述が多くて読むのにやや引っかかるところもあるけれど、真相解明のパートは面白かった。謎解きしながら読むと楽しいかも。
  • 2026年1月30日
    踊りつかれて
    踊りつかれて
    SNSでの誹謗中傷により自死したお笑い芸人と、週刊誌の捏造報道により芸能界から消えた歌手。その2人を追い詰めた83人の個人情報がネット上に晒される。被告人の弁護士は動機を探るべく関係者を訪れる。 冒頭の『宣戦布告』で一気に引き込まれていった。晒された「加害者」たちの人生が一変する様子は恐ろしく、現代の情報が持つ力の大きさについて考えさせられる。 後半は一転して関係者へのインタビューを通じて芸能人2人の過去が描かれ、「ただの芸能人」だった彼らが「悩み、もがいて生きていた実在する人間」となっていく。 SNSでの誹謗中傷に対する批判で終わるのではなく、人への愛が詰まった一冊。
  • 2026年1月26日
    十戒
    十戒
    リゾート施設開業のため9人の関係者たちが無人島の視察に訪れるが、翌朝そのうちの1人の死体と十の戒律が書かれた紙片が見つかる。島内にいる間、犯人を見つけてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動する。犯人に課せられた「十戒」に従う3日間。 『方舟』が面白かったのでこちらも続けて一気読み。ラストの衝撃も読み終えた後の余韻も『方舟』よりは弱いかも。とはいえ、こちらも面白い。すべて分かった上でもう一度読むとまた印象が変わりそう。
  • 2026年1月25日
    方舟
    方舟
    地下建築「方舟」に男女10人が閉じ込められ、そこで殺人が起こる。「方舟」が水没するまでの時間はおよそ1週間。1人を犠牲にすれば脱出できるという状況で展開していくミステリ。 水没しつつある地下建築という異常な空間、1週間というタイムリミットのもとで行われる犯人探しがスリリングで一気読み。 ネタバレを避けようと思うと「面白かった!」としか言えなくて困る…
  • 2026年1月24日
    Der letzte Satz: Roman
    Der letzte Satz: Roman
    作曲家グスタフ・マーラーの晩年を描いた小説。 死を目前にしたマーラーはニューヨークからヨーロッパへと向かう船の上で自らの人生を振り返る。 デッキで毛布に包まって思い出すのはトーブラッハでの日々、自身の病気、長女の死、年の離れた妻との関係など、美しさとそして後悔に満ちた瞬間だった。 偉大な音楽家としてのマーラーの物語を期待して読むとちょっと期待外れかもしれない。前半はややWikipediaに似た印象もある。 楽団員との確執、密な関係を築くことができなかった妻。孤立した中での「病に苦しみ、傷つき、絶望している。だが孤独ではない」という言葉が心に残る。
  • 2026年1月14日
    不時着する流星たち
    実在の人物や出来事に着想を得た10の短編。 現実と虚構が混じり合う、密やかで不穏、そして美しい物語。 ヘンリー・ダーガーを題材にした『誘拐の女王』とグレン・グールドを題材にした『測量』がいい。
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