
しんどうこころ
@and_gt_pf
2026年6月20日

はつ恋(新潮文庫)
ツルゲーネフ,
神西清
読み終わった
思わせぶりな女性のことをコケットというそうだ。
人生において、決して消えることのない甘く苦い記憶。それは大抵、幼い精神では超越できない大きなものにはばかられ、鮮烈な衝動とともに幕を閉じる。記憶はある種の後悔にも似た感情を伴い、ひとつの憂愁となって後生に残り続ける。
離れるか離れないか。その曖昧な距離に一喜一憂し、焦燥に身を焼く日々。それはわたしの若き日の恋の記憶を呼び起こした。
初めて知る歓喜、嫉妬、焦燥、喪失。そのすべてが未経験のまま心に刻まれる。初恋は初めてであるがゆえに、人生から決して消えない特別な憂愁となる。



