
のぼりおり
@noboriori
2026年6月20日
アウター・ダーク
コーマック・マッカーシー,
山口和彦
読み終わった
久々のマッカーシー。初期長編とのこと。
近親相姦で生まれて他人に拾われた我が子を探すために彷徨する妹と、その妹を探すために彷徨する兄。設定も展開も結末も救いがないのだが、登場人物の心理描写を排すことで、なんとか読める重さになっている。彷徨いながら他者に出会うが、そこに過度なドラマはなく、ひたすら彷徨い、ただただすれ違う。
特に後半はキリスト教に基づく寓意が多いようだが、このあたりは注釈や解説がしっかりしていてありがたい。

