しんどうこころ "田園交響楽" 2026年6月21日

田園交響楽
無垢が花開く美しさ。生まれる精神。罪を知らぬ清らかさ。盲いたものにしか見えない感受性。 そして五感を得て、世界を知ることは幸福を知ることであり、同時に不幸をも知ることである。 本作を読みながら、善とは何か、悪とは何かについて考えた。 他人の幸福のために行動することが善なのだろうか。だとするならば、他人の幸福とは一体何なのか。他人にそれを決める権利などあるのだろうか。 誠実であろうと心がけても、それはときに相手の人生を自分の価値観へと導こうとする危うさをはらんでいることもある。心せねばならない。 えもいわれぬときめきと切なさに、終始鼻の奥がツンとするような感覚があった。 ジッド。良い作家と出逢えるのはうれしい。
田園交響楽
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