
たかせ
@takasen
2026年6月21日

かさをささないシランさん
アムネスティ・インターナショナル,
谷川俊太郎
読み終わった
絵本
@ 図書館
シランさんは普通の会社員。よく働き、友だちもたくさん、独身でも充実した毎日。戦争のニュースを見て「かわいそうだけど、自分とは関係ないことだ」と思っている、どこにでもいる普通の人だ。
そのシランさんのもとにある日突然警察がやってくる。「かさをささないなんて、人と違うことをしている」という理由でとらえられ、牢屋に入れられる。何もしていないのに。
仲の良かったはずの会社の人たちも、友だちも、とらえられたシランさんをかばうことはしなかった。しだいにシランさんは世の中から忘れられていく。
一方で、見ず知らずのシランさんの無罪をはらすために活動してくれる人もいる。大臣に手紙を書く人、牢の中のシランさんに労りの手紙を寄せる人…
*
今の時代でも、あまりに「ありそうなこと」すぎて震えた。傘をささない、というだけで逮捕、はさすがにありえないけど、これはもののたとえ。根も葉もない差別で断罪されることはSNSでは日常茶飯事。
無関心の罪、突然奪われる自由、人間関係の儚さ、人権団体の活動など、考えるきっかけになる。アムネスティ・インターナショナルという団体、こういう活動をしていることを初めて知った。
ただラストもシランさんは釈放されるわけでなく、読後感はずっしり…
