そらまぎるもも "アレゴリーの織物" 2026年6月21日

アレゴリーの織物
ここでのアレゴリーとは、故郷的な一致を失った世界において、外界の事物が内面と照応しないまま幻影化し、生と死のあわいで、下降と裂け目を通じて、地下の鉱物的な光を帯びることである。 アレゴリーは象徴の反対側にある。象徴は、生きた全体、自然な一致、内面と外界の有機的な結合を夢見る。アレゴリーは、その結合が壊れたあとに残る。ゆえにアレゴリーは、冷たく、断片的で、死に近く、故郷を持たない。しかしそのぶん、健康な自然光では見えないもの、灰の奥や地下の裂け目にしか残らないものを光らせる。 この「喪失後の形象」の技法としてのアレゴリーとバロック。
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