
ピエ
@pie_202
2026年5月30日

ヴェサリウスの秘密
ジョルディ・ヨブレギャット,
宮崎真紀
読み終わった
もはや宮崎真紀の訳者名を見ただけで手に取ってしまう。いつもスペイン語圏の新鮮なスリル・ホラー・サスペンスを届けてくれて本当にありがとう…
1888年のバルセロナ万博前夜、華やかな都市開発と大規模工事の裏で、貧しい女たちの惨殺事件が起きていた…
16世紀の偉大な解剖学者ヴェサリウスと、その革新的な著書『ファブリカ』に絡め、連続殺人事件の謎を解き明かしていくサスペンス。
万博を機に都市全体を覆う規模で普及する莫大なエネルギー「電気」もファクターとなり、少しSFのような描写もあって面白かった。主人公たちトリオはそれぞれに秘密と挫折を抱えており、彼らの心情が変化していく様も良い。
バルセロナには行ったことがないのだが、あまりにも小説の舞台になっているので、スペインのどの都市よりも地図が分かるようになってしまった。
ガウディ建築などのモデルニスモにはあまり興味が無かったが、こうも登場人物たちと共に街路を巡っていれば愛着も湧く。いつか訪れたら、何日もかけ歩き回ってみたい。
