704h "ドーナツを穴だけ残して食べる..." 2026年6月22日

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@704h
2026年6月22日
ドーナツを穴だけ残して食べる方法
ドーナツを穴だけ残して食べる方法
大阪大学ショセキカプロジェクト
大阪大学の有志の学生が中心となって書籍を作るプロジェクト。「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」という学生の無茶振りに大阪大学の教員が答える。 半分くらい読んだところ。学生の冗談に専門文野の知識を用いて答えるのに無理があるのは当然で、教員陣の苦悩のほどが伺える。 先生であるので真摯に返しているのが、真面目過ぎて読んでいて辛い。酷な仕事である。 ドーナツ好きとしては、間に挟まる世界のドーナツコラムが救い。 読んでいて一休さんを思い出した。「コノハシ、ワタルベカラズ」の立て看板に、端ではなく真ん中を渡ってきたと答える。やはり真面目に答えてはならない。「これ一休、ドーナツの穴を残して食べてみよ」と言われたら何と答えるだろうか。ドーナツの穴とは絵の中の虎ではないか。さぁ上手い答えを言ってみろという、問う側に問題があるように思える。 聞いた話によると「ドーナツの穴」とは文字通りの穴の意味もあるが、ドーナツ型で抜いた穴の部分を揚げたもののことも指す。 これは戦後の食糧難の時代に、配給のメリケン粉を何とかしようと難儀した主婦たちにドーナツ作りが広まった時代があり、「ドーナツの穴」とは当時の人々にとって「型を抜いた部分を揚げたもの」の共通認識だったらしい。残せる穴もあるのだ。 他にも論点をずらすような答えはいくらもあるだろうが、読み物として面白いかというと今ひとつであると思う。 現代では学問は細分化されて、知識は狭く深くなる傾向にあると思う。「ドーナツの穴を残して食べる方法」に答えるためには、どんな専門の知識よりも、まず人に読ませる文章を書く技術と、広く多様なユーモアの知識が必要なのではないか。
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